1/26(金)公開『ニューヨーク・オールド・アパートメント』
祖国ペルーを捨て、NYで不法移民として暮らす家族3人
アメリカが抱える移民問題を背景に、親子の絆を描きだす
安定した生活を夢見て、祖国ペルーからニューヨークに渡り、不法移民として暮らしているデュラン一家。母と年頃な双子の兄弟は、ニューヨークの片隅で懸命に生きる“大都会の弱者”。グローバル化が進み、多文化共生が謳われる中、共生することさえ危ぶまれるギリギリの生活。大都会の狭小アパートで暮らす外国人移民のリアルと、貧しさをもろともせずひたむきに生きる親子の姿が、セントラルパークやマンハッタン、マディソンスクエアガーデンなど、大都会との対比で一層際立つ。日陰で生きる「何者でもなかった彼ら」が、恋をして、大切な何かに気づき、はじめて「自分」として生きる意味を見出していく姿に、1歩踏み出す勇気をもらえる。
CHECK!
ドキュメンタリータッチな素朴な演技!
混沌とした時代に贈り出す希望の物語
ウェイトレスとして働く母ラファエラ役には、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた『悲しみのミルク』などで知られる国際派女優のマガリ・ソリエル。2人の息子役に抜擢されたのは、オーディションで選ばれたペルー出身の双子アドリアーノ&マルチェロ・デュラン。短編『ボン・ボヤージュ』が世界各国の42の賞を受賞し、第89回アカデミー賞短編映画賞ノミネートを果たした新進気鋭監督マーク・ウィルキンス待望の長編デビュー作。
TOPICS
NYの街並みとともにウィットに富んだ詩的な美しさに満ちた映像美と、ひたむきに生きる母の強さと息子たちのピュアな笑顔が欧米の映画祭を席巻。日本版のテーマソングには、新世代の2ピースガレージロックバンドとして注目を集めるTHEティバの「winnie」を起用。
STORY
祖国ペルーを捨て、ニューヨークの片隅で不法に暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスとして働き、二人の息子のポールとティトも配達員をしながら家計を支えている。しかし不法滞在者である彼らにとって現実はあまりにも厳しく、お金の問題に加え、もし見つかれば国外追放されてしまうという恐怖が常に付きまとう。自分を“透明人間”だと憂う息子たちは、謎めいた美女クリスティンと出会い恋に落ちる。一方、ラファエラは白人男性からの誘いに乗って飲食店を開業するが……。
●監督:マーク・ウィルキンス
●出演:マガリ・ソリエル、アドリアーノ・デュラン、マルチェロ・デュラン、タラ・サラー、サイモン・ケザー…ほか
2024年1月26日(金)公開
ミッドランドシネマ名古屋空港
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