「映画館の換気実証実験について」記者発表会REPORT | MOVIE-STATION[ムビステ!]BLOG

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▲左より三鴨繁さん、佐々木伸一さん(スクリーン)、服部徹さん、木全純治さん、大原輝久さん

 

 新型コロナウイルス感染症の影響により大打撃を受けているエンタテインメント業界。映画興行界も、映画館の長期休業、公開予定作品の延期など業界全体においてもこのCOVID-19の影響を大きく受けている。映画興行においては、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」において示されたガイドライン作成の求めに応じ、業界独自のガイドラインを全国興行生活衛生同業組合連合会により策定し、各興行会社・映画館が一体となって感染防止策を実施中。その上で、映画館に対するGEMアンケートを分析すると、感染症における「映画館が危ないと感じる理由」に、換気に対する疑念が多くあり、「映画館の換気」について、興行場法で定められた映画館での空気の流れを「可視化」する実験をミッドランドシネマ名古屋空港のスクリーンで行い、その実験映像を公開する記者発表会がウィルあいち(愛知県女性総合センター)で行われた。

 

【登壇者】 

全国興行生活衛生同業組合連合会 会長 佐々木伸一(リモート出席) 

生活衛生同業組合 愛知県興行協会 理事長 服部 徹 

生活衛生同業組合 愛知県興行協会 副理事長 木全純治 

生活衛生同業組合 愛知県興行協会 副理事長 大原輝久 

愛知医科大学病院 感染症科主任教授 三鴨廣繁

 

司会:松岡ひとみ(映画パーソナリティ)

 

記者発表会REPORT

 

 

▲全国興行生活衛生同業組合連合会 会長 佐々木伸一(リモート出席) 

 

▲生活衛生同業組合 愛知県興行協会 理事長 服部 徹 

 

▲愛知医科大学病院 感染症科主任教授 三鴨廣繁

 

▲生活衛生同業組合 愛知県興行協会 副理事長 木全純治 

 

▲生活衛生同業組合 愛知県興行協会 副理事長 大原輝久 

 

映画館の換気実証実験について

 

映画館の換気は法律で、通常(住宅・アパート)の8.3倍、一般事務所の約10倍の換気が義務付けられている。劇場内は、空調機によりどの施設よりも換気されている空間。今回、ミッドランドシネマ名古屋空港の第1スクリーンで6月に実施した実証実験は、客席に充満した白煙の換気の流れを観察するもので、約20分でほぼ完全に消え、空気が入れ替わっている換気がされていることが確認された。感染症専門の三鴨広繁(愛知医科大教授)からは、「感染に関して、どんな空間でも0リスクという状況を作ることはできないが、劇場の換気基準の安全性は実証されました。自分の健康状態を鑑み、感染予防に充分気をつけて、劇場も観客も、それぞれが安全に対して工夫しながら映画を楽しんで欲しい」とコメント。今後、この「映画館の換気実証実験の動画」は、各劇場サイト、「映画館に行こう!」キャンペーン2020、各メディアのニュースなどで拡散していく予定!サービスを提供する側も、サービスを受ける側も、利他主義で相手を思いやり、感染予防に気をつけながら映画を楽しんでもらいたい!

 

▲館内のスモークが約20分で換気されるビフォー&アフターの写真。