野村周平さん、三島有紀子監督『ビブリア古書堂の事件手帖』インタビュー | MOVIE-STATION[ムビステ!]BLOG

MOVIE-STATION[ムビステ!]BLOG

MOVIE-STATION[ムビステ!]は、名古屋駅前エリアのミッドランドスクエアシネマ、
ミッドランドスクエアシネマ2、愛知・尾張エリアのミッドランドシネマ名古屋空港の
3館の最新映画情報を発信するシネマ・クロス・メディアです。

 

 

 シリーズ累計640万部突破!日本中から愛される三上延原作の文芸ミステリーが、主演:黒木華×野村周平×監督:三島有紀子によって完全映画化!

 

 

 極度の人見知りだが、驚くべき本の知識と優れた洞察力で古書にまつわる謎を解き明かす、若く美しいビブリア古書堂店主・篠川栞子を魅力たっぷりに演じるのは、高い演技力で日本映画界を牽引する黒木華。そしてひょんなことからビブリア古書堂で働き始め、栞子に密かに思いを寄せる、不器用ながらも誠実で不器用な青年・五浦大輔を、大ヒット作への出演が続く野村周平が演じている。監督は、『しあわせのパン』や『繕い裁つ人』などのヒット作を手掛け、『幼な子われらに生まれ』が第41回モントリオール世界映画祭審査員特別大賞ほか数々の映画賞を受賞した三島有紀子。一冊の古書から始まるミステリー溢れるストーリー展開と共に、栞子と大輔の純朴で愛らしい関係性と変化を緻密にそして繊細に描き出した。

 

 

 今回、キャンペーンで来名した、野村周平さんと三島有紀子監督にインタビュー!

 

INTERVIEW

 

 

Q:大ベストセラー原作を映画化する上でポイントにしたことは!?

 

三島有紀子監督(以下、三島)「原作には、いろいろな本が出てきます。そのひとつひとつにエピソードがあるのですが、今回1本の映画にするために、まず原作を絞る作業をしました。最終的に2冊の本に絞り、2本の川が最後に合流して1本の川になるようなイメージで人間ドラマを作っていきました。ヒロインの篠川栞子という女性を分析してみると、栞子は本を通して人間を想像する力に長けた女性であり、洞察力があって、本を愛している人ですよね?この役は実際に本が好きな方で、本を読む姿が美しく、プラス本を音読した時の声が美しい女優さんに演じてもらいたいと思っていました。本を音読することは、映画版ならではの特徴でもありますし、声の表現力によって文章の意味合いが深くも浅くもなると思ったんです。今回、この条件に当てはまるのが黒木華さんでした」

 

Q:今回演じた役についてどのようなアプローチをされたのですか?

 

野村周平(以下、野村)「監督からは、『栞子さんは月みたいな方なので、大輔は栞子さんを照らす太陽みたいな方でいてください』って言われました。分かりやすいようで、難しくもあるリクエストを受けたのですが、自分としては、ただ明るいだけではダメだなと思いました。いつもより俯瞰から物事を見るようにして、現場の雰囲気を明るくするような努力をしつつ、上から照らすイメージで大輔のキャラクターを作っていきました。原作のキャラクターにあまり引っ張られ過ぎず、映画オリジナルの大輔を演じました」

 

三島「野村さんは、大輔と同じくプライベートではあまり本を読まれない方なんですけど、大輔と同じくらい人からいろいろな情報を吸収できる方なんです。また、本では学べない自然の美しさや、人としての思いやりを知っている方。この大輔という役にピッタリだったと思います」

 

Q:古書堂という舞台で撮影するためにこだわったことは?

 

三島「私は本の問屋街で育ちましたので、本棚の本を通して誰かを見るという映像が原風景な気がします。実際にリアルにそこにあるような古書堂を作ろうと思いましたし、本を介して誰かを撮るという視覚的な効果を狙えるセットにいたいと考えました。並んでいるどの本も全部中身まで本物です。栞子さんなら、どんな本を並べるのかをスタッフと話し合い、その本のリストを元に、美術部が全国の古書店を当たって集めてきてくれました。実際の古本がディスプレイされていることで、役者のみなさんも古書堂のリアリティを感じてもらえたと思いますし、観客のみなさんにもスクリーンから本の匂い、古本屋の埃っぽさも感じて頂けると思っています」

 

野村「本屋に行くとトイレに行きたくなることありますよね。この古書堂で撮影している時にそんな気持ちになりました。たぶん僕の身体も、本物の古書堂だと感じたんだと思います(笑)。演じる者としては本当にやりやすかったです」

 

三島「よくインタビューなどで、美術にこだわる監督として紹介されることが多いのですが、私にとってこのこだわりは、役者さんへのラブレターなんです。役者さんにリアルに関して頂けるな空間を提供することは、いい芝居をしてもらうためにできる、われわれスタッフの仕事かなと思っています。だからみんなで、どんな演技をしてくれるのかを楽しみにしながら、ラブレターを渡しているんです」

 

Q:ヒロインを演じた栗木華さんの印象を教えてください!

 

野村「現場では黒木さんというよりも栞子さんのイメージが強くて、ほんとうにそこに篠川栞子さんが実在していました。本を読んでいる姿が遠目に見ても美しかたったです」

 

三島「黒木さんも野村さんに対して同じようなことを言ってましたよ。大輔がそこにいるから構えることなく演じられたって(笑)。私が黒木さんに感じたことは、役を演じている時には、黒木華をまったく見せないこと。役になりきれる素晴らしい女優さんだと思います」

 

『ビブリア古書堂の事件手帖』
2018年11月1日(木)よりミッドランドスクエアシネマ、
ミッドランドシネマ名古屋空港ほかROADSHOW

公式サイト  

(C)2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会

 

#エーガね