「ぎゃぽ!」を実体化した上野樹里。この人は素晴らしい女優だ。

「スウィング ガールズ」の魅力あるヒロインで、すっかり上野樹里にやられている俺だ。「サマー タイムマシン ブルース」などというマニアックな映画でも地味に好演している上野樹里も見逃していない。

千秋様に玉木宏。足の長さ細さが漫画のように美しいシルエットをつくる。傲慢で繊細な感じが良く出ている。

テレビ版は音楽がいい。長い導入のあと、タイトルと共に鳴り響いたベートーヴェンの第七シンフォニー。胸が高鳴った。素晴らしい!ガーシュインの「ラプソディ イン ブルー」もムード満点。チェレスタで響くチャイコフスキーの「胡桃割り人形」もファニーでおかしい。

遊び心満点。ゴージャスな俳優陣、海外の映像。言うことない。

全く期待しないでほとんど偶然のように初回を見たが、これほどわくわくするテレビドラマは近頃記憶にない。

音楽がすべてクラシックなのも心地よい。主人公二人が演奏したモーツァルトの見事さ。音楽の良さがわかる演奏だ。鬱陶しい蘊蓄がなく、漫画の通りに展開していくドラマにしばし時間の経過を忘れた。

このドラマは買いです。視聴率もいいでしょう。わがことのようにうれしい気持ちでいっぱいです。

お前ら!見ろ!!