マフィアが映画界を仕切っている。本当かどうかそんなことは知らない。しかし金と暴力で言いなりになる映画会社があるのではないか、と多くの人は漠然と思っている。

スーツで決めた強面男二人組。アタッシェを持っている。映画会社に入っていく。会議室では太い黒縁眼鏡をかけた若手の売れっ子映画作家らしき人物が、会社の役員クラスに説得されている。金を出しているマフィアの意向を入れて、今制作中の作品に、マフィアの推薦する女優を使ってくれと言うわけだ。頑強に断り続ける映画監督。名前は、アダム・ケシャー。名前と顔に「ユダヤ人」と書いてある。マフィアの名前は、カスティリアー二兄弟。イタリア系だ(笑
MULHOLLAND6
傲慢なマフィアの立ち居振る舞いに、いくつかのギャグが入っている。握手には手をださない。お座りくださいといわれる前に勝手に座る。エスプレッソの味が気にくわない。。。ネタを書いてしまっても、映画を見なくては意味のないギャグばかり。演技の可笑しさをぜひ見て欲しい。見れば分かります。

頑強に拒否するアダム。頭に来た彼は、マフィアが乗ってきた高級車をゴルフクラブでめちゃくちゃにする。傲慢なマフィアの振る舞いを見た後だから痛快だ。アダムも最高級スポーツカーに乗っている。車オタクならいくらでも蘊蓄が語れるだろう。シルバーのオープンタイプの格好いい車。

黒幕の部屋が映され、マフィアに関係のあることが示される。アダムが推薦した女優を断ったことを報告している。

場面が変わって、チンピラのオフィス。ボスっぽい男が、マルホランド・ドライブでの事故に関わりがあるような話をしている。立って話しているジョーという若者が、いきなり銃を撃つ。ここからの、「殺しのスラップスティック」はぜひ見てください。段取りは書きません。腹を抱えて笑ってください。何度見ても笑う。「Lock,Stock and Tow Smoking Barrels 」の、スコットランド訛りの二人組に匹敵する。

さて。これで重要な登場人物は全部出揃ったかな?重要そうな人物が重要ではなく、取るに足らないような人物が重さを持ってくる。リンチの仕掛けた謎はまだまだ始まったばかりだ。

(マニアックにシンクロしたらクリックお願いします。)