朽ちないサクラ | よかろうもんのエンタメ雑記

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どうも、福岡のおっさんです(^^ゞ

今回は映画「朽ちないサクラ」を鑑賞してきたので、その感想をばb

 

古い警察官の間では、公安の情報収集係は“サクラ”と呼ばれていた。

 

ということで、権力が絡むミステリー・サスペンス映画、それが朽ちないサクラ。

昨年の映画「市子」の演技にやられ、女優・杉咲花、に注目している映画好きのおっさんとして、

また、鹿児島県警の不祥事を目の当たりにしている九州男児のおっさんとして、

この作品は是非映画館で観たいと思ってました。

 

物語は、ある女性が謎の男に殺害され、その遺体が橋から川に投げ落されるシーンからスタート。

その後、時間は前述の殺人事件の少し前に戻ります

描かれるのは、とある警察所で起きた不祥事、、、ストーカー被害を訴えていた女性の被害届を受理しなかった警察。コロナ過ということと、人手不足を対応が遅れた理由として当初対外的に報告していた警察でしが、実は慰安旅行に行っていたことが地元新聞にすっぱ抜かれてしまいます。

警察が嘘を付いていたことも問題とですが、より深刻なのは、この対応の遅れにより、被害を訴えていた女性がストーカー男によって殺害されてしまったことです。

 

警察官ではなく、警察の広報部で事務員として働く杉咲花さん演じる主人公は、市民らからのクレーム対応に追われていましたが、頭が痛い理由はべつにあり、実は警察が慰安旅行に行っていたことを、友人である記者の女性にうっかり漏らしてしまっており、これが守秘義務違反にあたるのではないか、と悩んでるわけですたい。何なら記者にスクープのネタを自ら提供しておるわけですから、余計に頭が痛いわけですばいね。

 

ただ、組織内部の体質を改めるために情報を提供したとも言えるわけで、守秘義務違反なのか、公益通報なのか、、、まさに鹿児島県警の問題に通じるところです。

 

主人公は友人の記者を「あなたが書いたの?」と問い詰めるわけですが、記者は主人公との友人関係を優先させており、自分は書いてないと主張。しかし信じられない主人公。記者は自ら潔白を証明すると、独自に情報流出元を探りはじめ、予期せずストーカー殺人事件の真実に迫っていくとです。

 

そして、、、冒頭の殺害された女性というのが、この友人の記者なわけです。

 

友人が死んだのは、自分が彼女を信じてあげられなかったせいだと、罪の意識にさいなまれ、自らも事件の捜査に動きだす主人公。夜桜散る川の両岸に立つ、主人公と友人の記者。自分を見つめる死んだ彼女に「ごめんね」と伝えようとしたところで目を覚ますシーン、神社であるモノを発見するシーン、今作のハイライトでもある、安田顕さん演じる上司とのサシ飲みシーンでの応酬、、、命の重みは決して平等ではない、それでも命が軽いなんてことは絶対にない。

 

それぞれの信念と正義がぶつかり合い、事務員でしかなかった主人公が友人の死と警察組織の現状を目の当たりにし、最後は自らその現状を変えようと、警察官になることを志すところで映画は幕を閉じます。

桜散るなか川べりを真っすぐ歩いていくラストシーンも、良かったですb

 

カルト宗教(オウムが元でしょうね)も絡ませることで、ミステリー感もグッと高まってました、良かったです。

「100人犠牲にしてから言え」、は考えさせられる一言です。

 

てことで、いい意味で重厚になり過ぎず、エンタメ要素も入った2時間ミステリー・サスペンス、

おっさん的評価は★★★★☆星4つです<正確には3.6ぐらいです>