どうも、吹きすさぶ風に外出をためらう、福岡のおっさんです(^^ゞ
さて、昨日おっさんが1月に観たいと思っていた映画作品の一つ、
映画「みなに幸あれ」を観てきたので、今回はその感想をばb
主演を務められた古川琴音さん、ヴィジュを含めた彼女の魅力で最後まで観てられる、そんな作品でしたばいね。
祖父母の家の二階には、“何か”がいる。幼少期にその何かを目にしようとしたところで、現在のヒロインが目を覚まし、タイトルずどん!
光と影の使いかたが上手く、廊下の奥に誰かが佇んでいるだけで、怖く感じます。
また、BGMが終始不穏で、恐怖シーンでもないたんなる日常会話シーンですら、ずっと嫌な雰囲気が付きまとってる感じです。
祖父母が食事中に急に豚の鳴きまねをしだしたり、天井をぼーっと眺めて突っ立ていたり、また、自家製だという壺入りの謎の味噌が不吉だったり、とにかくずっと何かがおかしいんですよね。
描きたいことは台詞にも出てくるので明確で、幸せは誰かの不幸せの上に成り立っているということ。
昔でいう、人柱、ってやつですばいね。
祖父母の家の二階には、目と口を糸で縫い付けられたおじさんが監禁されており、このおじさんがこういう状況=不幸な環境に置かれることで、祖父母やヒロインたちは幸せでいられる、ということらしいのです。
ヒロインはこんなのおかしいと、おじさんを逃がすのですが、その後家族の身に吐血、痙攣、急に笑いだすという奇妙な症状が発現。限られた時間内に、逃がしたおじさんに代わる、新たな人柱を用意しないと、そのまま皆死んでしまうというのです。
果たしてヒロインは自分や大切な人の幸せのために、誰かを不幸にできるのか、、、。
誰かを不幸にすることを拒み、山奥で独り暮らす叔母さんとの会話<幸せの基準はどこにあるのかなど>、その後薪割りの途中で叔母さんの頭を斧でかち割ってしまうシーンや、祖母の出産シーンなど、ギョッとするシーンもそれなりにあるとですが、、、。
いわゆる田舎の因習系ホラーというよりは、社会派ホラーといった趣。
監督さんは今作が長編デビュー作ということなので、今後の活躍に期待です。
今作自体へのおっさん的評価としては、★★★☆☆星3つです!(正確には3.4ぐらいです)