ポム・クレメンティエフがすげぇ良かった。得も言われぬ強者オーラと格闘のキレが半端じゃないし、ローマでバイクをたくさんなぎ倒す時に魅せるギラギラな笑顔が素敵。

 

やりたいアクションを優先し過ぎて訳わからなくなった前作に比べ、今回のストーリーは多少整理されている。それでも会話の大半はわかるようなわからんような内容が多い。重要アイテムである「それ」の脅威を延々語られてもイメージが湧かず、中盤でようやく理解できた程。そもそも「それ」って訳し方自体どうなのよ。

またローマのカーチェイスや終盤の鉄道シーンなどで時折見せるギャグマンガみたいなドタバタコミカル感は「ゴースト・プロトコル」を彷彿させる。ただ全体的にコミカルさが強かった「ゴースト・プロトコル」に対し、こちらは全編シリアス気味なので、その空気の中でドタバタをやられても、妙にそこだけ浮いちゃってる気が。

ちなみにシリーズ1作目に出てきたキャラが今回再登場してるけど、その当時の話とか全然出てこない。なので1作目は見なくても大丈夫。

 

アクションは相変わらずとんでもない代物ばかりだが、正直前作より控えめな印象を受けた。予告で前面に推してたバイクで崖ジャンプ→そのままスカイダイビングするシーンも、メイキングだと「何これすげぇ」って思ったけど、本編だと割とあっさりしてて何か拍子抜け。

むしろ一番迫力を感じたのは、狭い路地裏を舞台にした1vs2の格闘バトル。逃げ場のなさと敵側の強い殺意がたまらん。