機密文書を記事にするしないの展開も込みで、輪転機が動き始める時の迫力が凄い。あの一つ一つの動きがガシガシ魅せる演出は、何となく「トランスフォーマー」のトランスフォーム演出を思い出した(そういえばあれもスピルバーグ監督関わってたっけ)。それに加えてワシントン・ポスト紙と同じく機密文書を一面に扱った新聞をバシバシ並べていくことで、他の地方紙も立ち上がった事がわかる演出も痺れる。そしてウォーターゲート事件に繋がっていくラストも引きとして絶妙。

 

ニクソン大統領時代の背景や知識があった方が楽しめると思う。けどそこまで前知識がなくても、今起こっている状況のヤバさや緊張感、今しなければならない判断は何なのか等が観ててわかりやすくなっている所に、監督・脚本・編集の巧みさを感じる。迫力、緊張感、スリルの密度がとんでもなく濃い上、これで上映時間が2時間以内って本当にお見事。しかもこれを「レディ・プレイヤー1」と並行して制作していたとか、改めてスピルバーグ監督ってすげぇな。