チャーリーズ・エンジェル
あらすじ/解説
1976~81年にテレビドラマとして人気を博し、2000年にはキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという人気女優が集結した映画版も大ヒットを記録した「チャーリーズ・エンジェル」をスタッフ&キャストを一新して再映画化。「トワイライト」シリーズなどで人気のクリステン・スチュワート、「アラジン」のジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコット、イギリスの新星エラ・バリンスカが新たなエンジェルたちを演じる。国際機密企業チャーリー・タウンゼント社の女性エージェント組織=通称「チャーリーズ・エンジェル」のサビーナ、エレーナ、ジェーンのもとに、「新開発のエネルギーが兵器化される」という情報がもたらされ、それを阻止すべく3人は命を懸けた戦いに挑む。「ピッチ・パーフェクト」のエリザベス・バンクスが監督を務め、自らも出演。姿を見せないチャーリーに代わり、エンジェルたちに指令を出すボスレー役を務める。


★2.8/5


マックGの突き抜けた楽しさは皆無でした。



ハリウッドで大爆死した新生チャーリーズエンジェル。監督であるエリザベスバンクスの発言が問題視されてるが、本当の問題は映画の中身だと思った。


女は強くて有能、男はアホでクソったれ。それ以上でもそれ以下でもない内容はピンチもなければスリリングさもないからストーリーは物足りずで面白くない。


まだストーリーが面白くなくても映像で魅せてくれるなら全然楽しめるけど、キレのないTVドラマのような演出に、滑りっぱなしの失笑さえ起きないユーモアなど、中々厳しいモノがある。


肝心のアクションは冒頭のクリステンスチュワートのロープアクションとエラバリンスカのキレ味抜群な動きが良かったくらいで、後は良くも悪くもない2020年のアクション映画でそれやる!?の連続。車とバイクが街中を疾走するチェイスでの無意味な存在のバイク、疾走感のない馬とクルマのチェイス…ダルかったです。



それにエンジェルを指揮するチャーリーを男性キャラから女性キャラに変える新しい試みは、女性を男性が操ってるみたいな考えが監督は気に食わなかったのかもしれない。しかし、それをやってしまったら今作をチャリエンの世界観でやる必要ないのでは?って話しにもなる。


それでも新譜で構成されたサントラの選曲が良かったり、過去作へのちょっとしたリスペクト、新たなエンジェルのキャスティング、特にサビーナ、とか良かった部分もある。



監督が掲げるウーマンリブ的なメッセージ性がせっかくあるのに、映画自体の平凡さや強めな主張、キャラ設定のバランスの悪さなどが"女性は強い"という事よりも"男は馬鹿でクソったれ"という今作のテーマに沿わない的外れな印象を生み出していて勿体無いなぁ〜と思ってしまった。


続編を作りたそうな終わり方ではあったが、これは流石に難しいかも。