ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
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あらすじ/解説
ベンダース監督が「エンド・オブ・バイオレンス」でふたたび組んだライ・クーダーに同行、彼がプロデュースしたグラミー賞受賞アルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」に参加したミュージシャン達とのその後を追ったドキュメンタリー。熱い日差しのキューバで再集結してのレコーディング、アムステルダムそしてニューヨークのカーネギーホールでの栄光のステージが世界中の感動を呼び、各地でロングランを記録して空前のキューバ・ブームを巻き起こした大ヒット作。


★3.8/5.0

キューバ音楽に無知であっても、音楽好きなら問題なく楽しめる。観終わる頃にはサントラを衝動買いしてしまうかも?



登場人物はキューバ音楽を作り上げきたベテランミュージシャン達だが、一般的には無名の人物ばかりで、唯一の有名人といえばライクーダー。

ライクーダーといえば、ギターネックをスライドさせてキュインキュインとギターを鳴らすスライド奏法が有名で、僕も"チキン・スキン・ミュージック"だけではあるけどアルバムを持っています。ゆったりとしたグルーヴが心地良く気持ちいいです。オススメです。

Chicken Skin MusicChicken Skin Music
759円
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それはさておき、ライクーダー以外の登場人物といえば前述したようにキューバ音楽界を支え作り上げてきた古老のベテランミュージシャン達。

そのミュージシャン達の私生活やバックボーンを追っていく内容だが、どのミュージシャンも生きてく中で耐える事が多く、音楽する所じゃなかったと当時のヤバすぎるキューバ情勢を振り返り語る。

そんな場所でも音楽を続けた人達がするライブは格好良いでは片付けられないモノがあり演奏テクニックはもちろん抜群で、そこから発生するグルーヴも最高。そんな最高なモノを片足棺桶に突っ込んだような老人達が生み出してるのが凄いし、不思議です笑。

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特に印象的なのがピアニストのルベン・ゴンザレス。9歳の頃からピアノを弾きまくって、はや何十年。今や見た目は足をひきづりながら歩く関節炎を患った近所でよく見る老人なんだけど、いざピアノを弾きだすと別人のようになり超絶技巧でアドリブ満載なフレーズを連発するのです。しかも、それだけの技術を持っていながら調子に乗る事なく謙虚な性格であるのも格好いい。

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他にもリュート奏者のバルバリー・トーレスのジミヘン顔負けの背面弾きも目が離せないし、港で軽く流すようなセッションの風景も味があって良い。

ここで残念なのがフロントマンのイブライム・フェレイムやルベン・ゴンザレスをはじめとする今作に関わった大勢のプレイヤー達のほとんどが亡くなっていて、もう生で演奏を観る事も聴く事も出来ないし、優れた新譜も聴けないんですよね。

それだけに、このブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブはキューバ音楽を語る上では外す事のできない大切な作品になったことは間違いない。