スパイダーマン:スパイダーバース 

あらすじ/解説
時空が歪められたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが集められた世界を舞台に、主人公の少年マイルスがスパイダーマンとして成長していく姿を描いた長編アニメーション映画。ニューヨーク・ブルックリンの名門私立校に通う中学生のマイルス・モラレス。実は彼はスパイダーマンでもあるのだが、まだその力をうまくコントロールできずにいた。そんな中、何者かによって時空が歪めらる事態が発生。それにより、全く異なる次元で活躍するさまざまなスパイダーマンたちがマイルスの世界に集まる。そこで長年スパイダーマンとして活躍するピーター・パーカーと出会ったマイルスは、ピーターの指導の下で一人前のスパイダーマンになるための特訓を開始する。ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマンの3人が監督を務め、「LEGO(R) ムービー」のフィル・ロード&クリストファー・ミラーが製作を担当。第91回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞。


★4.6/5


アニメーションでやる事の意味を最大限に引き出したスパイダーマン最高傑作。スパイダーバースは劇薬、スパイダーバースはカルチャー。説明するより観て感じろ!ってやつ。



大いなる力には大いなる責任が伴う。に沿ったストーリーはいつものスパイダーマンで真新しさはないけど、そこをカバーするデザインやディテール、演出がいちいち細かくてエグくて痺れた。これはアカデミー賞受賞も納得。正にセンスオブワンダー。


アニメーションの頂点に行き着いたんじゃないか!?ってくらいに1コマ1コマの描き込みが凄まじい。これが噂の手書きとCGのハイブリッドか〜。しかも、そのエグい1コマが最初から最後までスピーディーでスタイリッシュにキマりまくりで、洗礼された個性豊かなキャラ達も縦横無尽に動きまくるという映像体験は強烈さを通り越して、もはや危ない。もちろん良い意味で。


そこにヒップホップを中心とした新旧問わない選曲が援護射撃するわけで、特にマイルスがグラフィティを書き殴るとこで鳴る、インクレディブルボンゴバンド、ビースティーボーイズ、ブラックシープなどのクラシックマッシュアップな選曲達は格好良過ぎて死ねる。サントラはマストバイ待ったなし!選曲した人のセンスが素晴らしい〜。


マイルスの部屋にはチャンスザラッパーのポスター、スニーカーはジョーダン1、スパイダースーツのマークはカスタマイズ、ヘッドホンからはビギーが鳴ってって、もう全編に渡ってヒップホップ指数が高い。高過ぎるっ!これは繰り返し観ないという使命感に駆られるなぁ。きっと未発見なストリートカルチャーがまだまだ隠されてるはずだろう。


実家に眠ってるジョーダン1を掘り出したいけど加水分解して履けないだろうなぁ。大金叩いてジョーダン1買うか?それともスパイダーバースのソフトを買うか?


んー、悩ましいー。