言の葉の庭
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あらすじ/解説
『秒速5センチメートル』や『星を追う子ども』で知られる新海誠が原作と監督と脚本を手掛け、繊細なタッチで描くアニメーション。現代の東京を舞台に、男子高校生と生きることに不器用な年上の女性の淡い恋の物語を丁寧に紡いでいく。主人公の声を担当するのは、数々の作品で声を担当してきた入野自由と花澤香菜。万葉集や日本庭園などを題材に描かれる、情感豊かな映像に引き寄せられる。
靴職人を志す15歳の高校生タカオは、雨が降るといつも学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中していた。そんなある日、彼は27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながらお互いに少しずつ打ち解けていく。タカオは心のよりどころを失ってしまったユキノのために、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作ろうと決心する。

★2.0/5


新海誠の映画は本当に絵の技術が凄すぎます。

劇中では雨が重要とされてるらしく、水溜りや波紋や地面が雨で反射する様子などを細かく繊細なタッチで描かれていて、これには素直に感心するしかないですね。

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しかし、それ以外は微妙でした。

登場人物のタカオが留年してんじゃないか?ってくらい高1っぽくないし、ユキノ先生もOL感ありまくりで先生っぽくないんですね。

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そして台詞も秒速五センチメートルの時ほど回りくどくはないけど、やっぱり回りくどくてキザな台詞が気になります。

別にキザでもポエムっぽくても、村上春樹みたいな臭い台詞でも全然良いんだけど、作品自体が日常を切り取ったモノが舞台だからか、全然合ってなくて寒いです。

ユキノ先生が自分の学校の教師だった事をタカオが知らないってのも不自然で、いくら雨の日はサボって公園で過ごしてるからって、そんな美人教師を思春期まっさかりの男子高校生が知らないわけがないと思うんです。

あとユキノ先生が問題に巻き込まれて休職して公園でチョコをつまみに昼間からビール飲んでってアル中みたいな生活感しか垣間見えないのは駄目でしょう。教師なんだから少しは学校に行くって描写があっても良かったと思います。

そして、タカオが作った靴をユキノ先生に贈るシーン。映画でも肝心なシーンだと思うけど、あの靴のデザイン性のダサさはないです笑。もっとあっただろうと思う笑。

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クライマックスの秦基博の曲も、映画自体の話しが表面的な事しか描けてないから、感動も糞もないし、曲までの展開が秒速五センチメートルと同じで工夫が全然ないから、とりあえずイイ曲かけたらみんな感動するでしょ?って魂胆を感じざるおえません。

"いいね!"を欲しいが為に秦基博も、山崎まさよしも利用されたと思われても仕方ないなと思います。


この映画を観ると、当時通ってた中学校の教師が生徒と卒業後に結婚したってエピソードを思い出します。

確か先生が40半ばのオッサンだったことから、周りの生徒からロリコン教師!と言われて、学校でもPTAでも、大問題になり翌年から休職するって悲しい話しがあったんです。
今思うとユキノ先生みたいにオッサン教師も公園でチョコをつまみにビール飲んでたのかなぁ〜なんて思うとね…

では聴いてください。秦基博でRAIN。