ローガン
あらすじ
ミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で疲弊し、生きる目的も失ったローガンは、アメリカとメキシコの国境付近で雇われリムジン運転手として働き、老衰したプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを匿いながら、ひっそりと暮らしていた。そんなある日、ローガンの前にガブリエラと名乗る女性が現れ、ローラという謎めいた少女をノースダコタまで連れて行ってほしいと頼む。組織に追われているローラを図らずも保護することになったローガンは、チャールズを伴い3人で逃避行を繰り広げることになるのだが……。
★4.0/5点
ラストウルヴァリン!予告から凄く面白そうというか、自分好みというか、絶対に劇場で観なきゃいけない!という使命感と、職業柄ローガンとチャールズの老老介護の姿見たいが為に劇場にダッシュしてきましたっ!
ざっくりした内容について書くとしますっ!
今作のローガンはアダマンチウムの毒に侵され体はボロボロ。老人チャールズの薬代を稼ぐ為に日々リムジンタクシーの運転手で活躍してるという生活的にも体力的にもギリギリな2人。(あとキャリバンという太陽が弱点の人物もいますが、、、)
そんな中、ある看護師がローガンに助けを求めてきます。"ローラという少女をノースダコタまで送り届けて欲しい"。自分の生活だけで必死なローガンはキッパリ断るのです。
そして、ある時ピアースという男がローガンの前に現れます。この男、今作の悪党でトランシジェンという謎の会社から派遣社員でローラを探しているのです。
そんな中ピアースに看護師が殺害されてしまい、仕方なくローラを保護する事をローガンは決断するのです。
この少女ローズこそ、チャールズが以前から予言してた"新しいミュータント"。まさにローラが新しいミュータントだった。
ある時、アジトをピアース率いる武装集団に包囲されピンチに陥るローガン御一行。
しかしローラの活躍もあり、命からがら逃げる事に成功したローガン達。そして彼らを追うピアースの壮絶なチェイスが幕開けるのです。
って感じで、マーベル作品の中でも異色で完成度が高いローガン。
マーベル作品では珍しいR指定を設け、ハードボイルドな世界観に、ゴア要素の高い描写と本来のウルヴァリンの原作に近い内容となっています。
攻撃的な要素を持ちながらも、ロードムービーの要素も兼ね備えた本作。
有名どこでいうと、グラントリノやシェーンのような作風でしょうか。
土地を転々とする中で最初こそ反発しあってたローラとローガンが、ある事をキッカケに互いを認め合い親子のような関係に成長していく過程を丁寧かつ自然に描いているから感情移入もしやすい印象を受けます。
そんなドラマ部分も描いているからクライマックスのローガンとローラが共闘する森の場面は胸熱です!
ウルヴァリン最終章というだけあり、エンドロールでのマーベル作品お約束の、おまけ映像がないのも好印象です。
しかし、ウルヴァリンゼロやサムライは何だったのか?
年老いて朽ちていく姿を渋く格好良く描いたローガンは過去2作と違い、めちゃくちゃ完成度の高い作品だと思います。
正直なとこX-MENに全くハマらなかった自分ですが、これはどハマりで今後自分の中での大切な作品になる事は間違いないでしょう。
悲しい結末かもしれないが、確実にバトンは次の世代へと渡った事でしょう。
俺の屍を越えてゆけ!!
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