昨今ではエクササイズをプログラムする時に、上半身のエクササイズを押す•引くに分けて考えるということが言われる。一昔前では胸•背中•肩という筋毎の分割法が主流だったが、最近は動作によって分割するというわけだ。
「動作を鍛える」という概念がこうした最近の流れを象徴しているが、動作を鍛える前に、鍛えなければいけないものが実はたくさんある。
可動するべき関節の可動性と、固定されるべき関節の固定性と、両者をコントロールし末端にエネルギーを効率よく伝達する協調性が前提として鍛えるべきものである。
どれも一朝一夕に達成できることではないが、なによりこれらを向上させることが「動作を鍛える」ことそのものなのだ。
押す•引くなどの動作は本質的には瑣末な問題だ。本当に大切なのは身体各所を統合し、どれだけ効率よく力を伝えたい方向に力を伝えられているかである。
また、そこには適切に力を伝えるという動作に対する認知の仕方が大きく関わっていることを忘れてはならない。
MoveFree!