前回の続きです。

退職した後は、一旦症状が消えました。

私にとって退職したことは、
自分なりに頑張ったけれど、
他の人達は仕事を続けられている。
私の頑張りが足りなかったんだと、
自分にダメ出しを続けていました。
そして、迷惑をかけることになって
申し訳ない。
そういう気持ちしかありませんでした。

自分の本当の心を見つめ直すことなど
考えなかった。
そして、私にとっては元気でいることは
当たり前のこと。
日々の生活が送れることも
当たり前のこととして、
特に気持ちを向けることもなく、
ただ普通に戻ったとしか
考えていませんでした。

その後、
ちょうど膝の手術をした母の病院に
通ったりしながら、
8ヶ月ほどしてからパートの仕事に
出るようになります。

保育士とは全く関係の無い仕事。
肉体的には大変だったけど、人間関係も良く
週3、4日 5時間ほどで楽しく行ってました。

ところがしばらくすると、
また眠れなくなってきたのです!

今度は原因が思い当たりませんでした。
毎日楽しかったし、子ども達も就職をして
家庭も気持ちも安定して、人生の中で
今が一番幸せだ、
と思っていたくらいだったから。

ただこの時は、
大きな罪悪感を伴うトラウマに対しては、
自分の中に感情を押し込んで
固く蓋をしていました。

その出来事自体は消えないので、
時々思い出しては、また慌てて固く蓋をする、
無意識に感じないようにする、
の繰り返しで生活の中では忘れていることが
多かった。だからこそその時、幸せだ!と
思えたのです。

でもこの時、実は不思議な感覚が
湧いてきていました。
これについてはまた後日…

幸せなのに何故か眠れなくなった。
しかもどんどん酷くなり
1時間毎に目が覚めるようになっていきます。

ちょうどその頃、私は肘を痛めていて、
自律神経整体も出来る整骨院に通っており、
そこの先生に相談しました。

この先生との出会いによって
その後の私の人生は
大きく変わっていきます!

自律神経整体という、
ちょっと変わった施術を受ける中で、
「身体の細胞が、以前のこと、昔のことを
思い出してきている。」
と言われました。

細胞が思い出す!?どういうこと??

先生は臓器移植の事を例に出して
丁寧に説明してくれました。

そして、
「身体に以前のことを出してくるから
少ししんどいかもしれないけれど、
キチンと調整していくから大丈夫だからね。」
と言われました。

それがどういうことなのか、
ハッキリとは分からなかったけれど、
それで眠れるようになれば良いし、
先生にお任せしようと思いました。

それと共に、
それまで固く蓋をしていたトラウマの存在に
気づかされるようなことも
(抽象的なことでしたが)言われました。

その事で蓋が開いたことは自分でも感じていて
強い自己否定と大きな後悔、罪悪感、
何故自分は生きているのだろう、という思いが
吹き出してくることになります。

その事で気持ちが大きく不安定になり、
先生が言われたように、しんどくて
それまで感じたことの無い症状が
次々に出てきました。

例えば、ショッピングセンターに行き、
沢山の人がいる場所が目に入った途端、
生まれて初めて、人が怖い!と感じ、
急に不安な訳の分からない感覚になりました。
そして、タイムセールの
呼び込みをしている人の声が不快で嫌で
その場から逃れたい!
という気持ちにもなりました。

夜も相変わらず眠れなくて、しかも
得体の知れない怖い夢を繰り返し見る、
そして動悸が起こったり
息が出来なくなったり…

急な体調の変化に、
その時はただただ怖くて、
この先どうなっていくのか
不安でいっぱいでした…

今日はとりあえずここまで…^_^;


今その時のことを振り返ってみると、
気づくことが沢山あります。

自分が感じたくないような辛いこと、
苦しいこと、
感じないようにしてきたこと、
その一つ一つは、忘れたように思っていても
キチンと感じきらなければ
実は心の深いところに
しっかりと残っているということ。

私の場合は、過去のトラウマも
保育士の最後の方の経験にも向き合うことなく
心にも身体にも気持ちを向けず、
ただ蓋をして見ないようにしてきただけ。

でもそれに向き合うには、
時期が、タイミングが
必要だと思います。
仕事を辞めてゆっくりと
考える時間が出来たこと、
そして自分一人だけでなく、
力強くサポートしてくれる先生に
出会えたこと。
この二つが揃ったタイミングがこの時でした!

一人で向き合うには辛すぎる。
そして対処する方法も分からずにただ後悔して
大きな罪悪感に押しつぶされて、
存在していること自体を後悔してしまうことに
なってしまったかもしれません。

だから焦らないで。
自分で自分自身を抱きしめて
「よく頑張ったね」って言ってあげて。
私は私の一番の味方であり、
一番の理解者になりたいと思います。

今日のタイトル「はじまり…」
パニック障害の症状のはじまりでもあり、
自分自身を見つめ直すことの大切さに気づいた
はじまりの時期だったということでもあります。

今回も長くなりました(>_<)
最後まで読んでくださって
ありがとうございました😊