低温やけど

 

ホカロンで、低温やけどとなると、夏にはアザができる、と彼女は言った。

 

ホカロンの低温やけどが夏にアザを生むなんて、まるで季節外れの裏切りだ。彼女はそう言いながら、腕についた薄紫の痕を見せてきた。冬の寒さを凌ぐために信じたポカロンが、夏の日差しの下で静かに攻撃を仕掛けていたとは。なんという陰謀だろう。

 

「これ、どう思う?」と彼女が聞く。私はホカロンを恨むべきか、それとも彼女の使い方を責めるべきか迷った。だが、アザがまるで芸術作品のように見えたので、ついこう言ってしまった。

 

「それ、この夏の新しいファッションじゃない?」

 

彼女は眉をひそめたが、少し笑ったように見えた。ホカロンの罪は重いが、少なくとも話のネタにはなった。低温やけどがもたらすアザが、彼女の夏を少しだけドラマチックにしてくれたのは確かだ。