1.私たちの「何故?」

 こんなことを思った方はいますか?

「何故、自分だけこんなに人生が辛いのだろう?」

「何故、懸命に頑張っているのに、満たされた感じがしないのかな?」

 

…そうした「生きづらさ」や「満たされない渇望」を抱える人は、決して少なくないと思います。

私たちは皆、心のどこかで「本当の自分」ではない何かを演じながら、懸命に生きています。まるで、本来の自分にピッタリの服ではなく、誰かから渡された窮屈な鎧を身につけているかのように…。

 

その鎧が重すぎて、もう息苦しい、そう感じて立ち止まったとき、私たちは初めて、「始まりの場所」に立つのです。

 

 

2.危機と、体からの「ソフトランディング」の道

 人は、人生の土台が揺らぐような出来事に出会うと、初めて立ち止まり、内側を見つめざるを得なくなります。

 

あなたにとって、それは何だったでしょうか?

 

人生における大きな喪失だったかもしれません。最も大切に思っていたものが、突然手のひらからこぼれ落ちてしまった経験。あるいは、信頼していた人からの裏切りかもしれません。

 

多くの場合、このような深い絶望や強制的な崩壊は、今まで信じてきた価値観、アイデンティティの喪失、未来への希望など、あらゆることのすべてが根底から崩れる経験です。この崩壊は、「偽りの自分」の土台を壊し、「本当の自分」の再構築を促す、魂による強制的なサインであったととらえ直すことができます。

 

しかし、立ち止まるきっかけは、「絶望」である必要はありません。

 

「信じられる自分になる」プログラムは、危機を経験する前に、自らの意志で偽りの鎧を脱ぎ、ソフトランディングで変容を始めるための道筋を提供します。

 

日々の小さな生きづらさや、体(不眠、過食、慢性的な疲労、様々な不調など)からの微細なSOSに気づいた時点で、「もう、これ以上は偽りの自分で生きるのをやめよう」と意識的に選択すること。これこそが、あなたの魂が望む「自己変革の起動」であり、体と対話しながらソフトランディングで主体的に未来を設計する最良の道なのです。

 

あなたの魂は、痛みと引き換えにではなく、あなたの勇気ある一歩と引き換えに、「真の自由への帰還」という最大のギフトを、あなたに与えることを選んでいるのです。

 

 

3.「信じられる自分」になる旅へ

 このプログラムは、過去の傷や痛みをただ癒すことを目的とはしていません。

ゴールは、過去の経験をエネルギーに変え、その経験によってしか到達できない「本当のその人に帰る」ことです。

 

偽りの自己が崩壊した後、私たちは体と魂をゼロから組み直す(再構築する)必要があります。このプロセスは、あなたの内側にある無限の愛、創造性、そしてゆるぎない自己肯定感という、最高の資質を引き出します。これにより、あなたは誰の目から見ても、そして何より自分自身にとって「信じられる自分」となることができるのです。

 

そして、再構築が完了した時、あなたは気づくでしょう。

 

「私の人生に起こったすべてのことは、私が無条件で無限の愛を知り、本当の自分に帰るために、完璧に設計されていたのだ」と。

 

私たちはこのプログラムを通して、魂の設計図を解読し、痛みと拒絶に満ちた過去を、愛と成長の物語へと書き換えていきます。

 

 

この次は、「偽りの自分」がどのようにして作られてしまったのか、その構造を深く探っていきます。