自分を責める声に、長い間支配されていた。

 

あの人に愛されなかったのは、
 私が足りないからだ。
 私が重いからだ。
 私が、愛されるに値しない人間だからだ――

 

そんなふうに、自分を否定することが当たり前になっていた。

 

誰かに何かを言われるよりも先に、
 私はいつも、自分を罰していた。
 先回りして、自分を傷つけておけば、
 誰かに突き刺される痛みは減るだろうと思っていた。

 

でも、それは結局、
 “私の中にいる私”を、ずっと傷つけ続けていた。

 

 

「あなたは生きていていいよ」
 そう自分に言うことが、どうしてこんなに難しいのだろうと思った。

 

 

そんなある日――
 私は、ふとした瞬間に気づいた。

 

私が、いちばん欲しかった言葉は、
 「がんばったね」でも「えらいね」でもなかった。

 

それは、
 「いてくれて、ありがとう」
 だった。

 

誰かに役立ったからとか、
 ちゃんとした人生を送ったからとか、
 なにかに成功したからじゃなくて、

 

ただ、「あなたがここにいてくれることが、私にとってうれしい」――
 そんなふうに思われたかったのだと、気づいた。

 

私は、何かになるために生きてきたんじゃなかった。
 “いまここにいる私”を、大切にしてもらいたかった。
 そして、私自身も、そうしてあげたかった。

 

心の奥で、何かがふっとほどけるような感覚がした。

 

涙が出た。

 

理由はわからないけれど、
 「やっと、見つけた」ような気がした。

 

私は、
 自分の中にある光を、
 ずっと信じていなかった。

 

でも本当は――
 最初から、ずっとそこにあったのだ。

 

それは、人の役に立つための光じゃない。
 誰かに見せるための光でもない。

 

私は、そこに戻ってきたのだと思う。