*巫女神官の歴史*
ナガール建国に助力し、紋章に愛された少女。
初代巫女神官ですが、実は彼女、就任していません。
国が落ち着いた頃、自身の所持していた鏡に魔力を込め
最も信頼していた人物に預けると
国を後にしました。
少女は知っていました。
紋章は巫女の素質を持つ者を宿主として選び、
そしてその時の宿主に選択を迫る。
聖にも邪にもなるがゆえに、
巫女にふさわしい力を授ける。
そして紋章は巫女が死ぬと
必ず次の巫女を生む。
紋章は自身に歌を捧げる巫女を求め続ける。
だから、少女は自分の魔力を込めた鏡を
紋章の安置に使い、巫女がいなくても
バランスをとれるようにしました。
つまり、自分が死んでも、無用な争いを避けるために。
巫女に、無用な選択をさせないために。
国の発展のため、民のため、
そして今後生まれてくる巫女たちのために。
自分の鏡を依り代にしたのです。
(なので、名前だけの初代巫女神官、建国した巫女・マナの次の巫女は民が選んだ巫女だけど、鏡のおかげで、‘選択’をすることなく、祈りの歌をささげた。ちなみにこの2代はナガール建国戦争時に共に戦った女性で紋章の生んだ巫女ではない。)
ちなみに、紋章の‘生む’は誕生ではなく、祈るに特化した、もしくは歌に想いを込められる人物に
紋章が小さなカケラ、導く力を与えること。光が体に入る。
そうして3代まで依り代のおかげで平和を保つが、
3代巫女就任後2年後冬。神官戦争勃発。
巫女は殺害(自殺にするかも)?され、依り代である鏡が騒動にまぎれ、盗まれる。
紋章の目覚め。
地方に現れた4代巫女(カケラのみ)によって、4年後終戦するも、
鏡は行方不明のままだった。2年後巫女は謎の病死。
神官戦争がきっかけで、一部の神官の間で
巫女は動乱の兆しではないかと囁かれるようになる。
(マナが心配してた事。選択のこと)
過激派神官が巫女は不吉な存在として排除しようと
私兵を使って、巫女が生まれたと喜んでいる村へ襲撃。
賊を装って、殺害。賊のせいで、と信じられ、真相は闇のなかへ。
そうして、6代、7代と、不慮の事故(落石とか)や酒場毒物混入などで
巫女は殺害され続けるが、表向きは祈り不足だとか、信仰の国ならではの
事情で塗りつぶされつづけることになる。
そして8代・・・。主人公が巫女として生まれ、
物語はスタートします。
次回は主人公と幼馴染と生い立ちについて、解説します。