
『スクスク軒下で育つ小さな生命、スギ』
(※可愛いですが、いつか移植しないと…家が壊れそう。鳥が運んできて3年目ぐらいかな)
世界の
「どうしてこんなに危険なのに林業をしてるのかって?そこに山があるからだよ」
と答えるその先輩に「専ら最近はその山になかなか現れず、作業車内で涼をとる時間が増えましたよね」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部は雨。気温も更に上がる昨今。ますます日中との温度差が開くばかりで、体調管理が難しい季節となりました。
皆さんの地域は如何でしょうか。
『阿蘇の通勤路も素敵に模様替え』
(※毎日幸せ通勤時間。往復3時間の癒し時間)
さてはて、毎度のクダリですが…ニューヨークから大分県に引っ越ししてきて8年目。林業生活も8年目。
年齢関係なしに林業の世界に飛び込み…もがきあがき、8年目。その一部始終をblogネタにし、笑って、泣いて、生きてきて8年目。
初めての林業事業体で酸いも甘いもそれなりに経験し、この林業界の実態の一端は見てきたかなと思います。
そして現在、全くの事務ごとや補助金ごとから離れ、現場ごとに全て集中できる環境に身を置き早8ヶ月目に突入へ。
新しい仲間、新しい重機、新しい相方(チェンソー)と出逢い、林業を。
[好き]を探求し、出逢い、走り続ける望創家人生。
『1998年2月25日 YELLOW RECORDS にて』
(※35,000リラ。当時で2,500円ぐらいです。高かったわ…イタリアのCDです)
『ふと調べたら…閉店してました』
(※時代の流れですね…。今の職場の仲間が生まれた頃に望創家はフィレンツェでもがいてました(苦笑)アレから約30年…うわぁーーー大人になりました(テヘ))
「一度きりの人生」
そこを深く考えた2024年でした。
『今の親方はどんどん重機に投資してくれます』
(※仲間の勢いに引っ張られ、それに応えようと身体が動かされ爆睡する日々です)
(※画像は45の重機ですが…全く大きさを感じられない現場が続きます。それに慣れる自身にも驚きです)
このblogも、
「やりたくないことをやっている暇はない」
と掲げはじまりました。
-2010年6月11日。
湯布院(大分県)で望創家は誕生しました。
「大人(女性)と子どもが喜ぶものづくり」
あれから、blogを綴り続け間も無く15年。
この15年間の間に、東北地震でのボランティア野宿生活、波照間島生活、湯布院生活、ニューヨーク生活、そして大分県生活。
定年退職まで「この林業事業体で」と思っていましたが、やはり変わらぬ体制に常に[変わる想いと自身]のギャップを感じ続け、そこに元相方の重機横転事故。
そこからいつものように明日(先々)を考えだし、極めつけが…(今なら話してもいいのかなぁ…)
「(安全装備の)補助金が出るんだけど、俺ら(事務方の担当者)チェンソーパンツなんて使わんから、このヒート付きのベストと長靴でいいな?」
と言われ…
「ウチらは安全防護品が欲しいのに?ベストや長靴って?へ?ウチらこそ、そんなん使わないんだけど?」
と望創家は心で叫び、
「うん、ココはもう卒業かな」
と悟り、翌年の1月早々の林業生活7年目になった2024年某日に退職願いを。
そこに便乗した元相方も辞めることに。
(※なぜか現場作業員以外の、その担当部署の事務方の分まで補助金が…意味不明の血税の無駄遣い)
(※元相方が先に精神的なダメージを事務方から喰らってい、更に[重機事故]があり…)
久しぶりに[辞める]ことによりいろんな視線を感じ…スッキリせずに悪者のようにソコを去り、気持ち的にも下降し…今まで味わったことのない疎外感も味わいました。
「コレが、洗礼、だなぁ」
『更に生命を感じるアーモンドたち』
(※夏への収穫に向けて活発化。植物って凄い)
しかし、目の前に広がる山が「待ってるよ」と声を掛けてくれてるような、自らの手がチェンソーを求めてる声や、山人の仲間の励ましや…
「日本中、山だらけ」
と己に感じさせてくれ、
「この狭い林業界、更に狭いこの田舎のいち事業体。もっと違う山や林業を見たい、知りたい。世界は広い」
と思い視野を広げ、下界で過ごす日々に耐えて耐えて…逸る(はや-る)気持ちを抑えて家ごとに集中し…
そして、今があります。
『家の前の田んぼの風景も変わりました』
(※田んぼの風景、それぞれの季節で、好きです。大分田植えも終わってきました)
物事は全てタイミング。
見えない歯車が音をたてて回っていくような気持ち良さ。今か今かとビッグウェーブをサーフボード上で待ち続けるような、そんな日々からの解放。
不安定な日々だからこそ、安定を求め、守りに入る姿勢に陥りがち。
「今を生きる」
やはりコレに尽きるなと。
先々再び海外に戻る選択肢も入れ、忘れゆく[コトバ]を頭に留める(思い出させる)意味でも、往復の通勤時間にお気に入りの英語やイタリア語の音楽を聴き、車窓は阿蘇の大地……目も耳も充実した毎日に幸せを感じ…
「次の望創家、何処に向かってるのかなぁ」
と淡い期待と不安に目尻を深め、雨という仕事が出来ぬ不可抗力の休日に更に幸せを感じ、blogを綴っております。
『前の現場の生コン打ちも家づくりで慣れたもの』
(※今までの人生で得たものが、今の己と仕事を助けてくれています)
これからの10年、今の林業界はどうなっていくのでしょうか。
IT林業などハイテク風なことを雑誌などではよく見かけるようになりましたが、高性能林業機械で労災も減っていくのか、しかしそれは新たな労災の幕開けなのか、そして更にこのままチェンソーマンが減少していくのか…どんな林業が待っているのでしょうか。
自身の未来も気になりますが、そんな林業界にお世話になっている望創家。自分にできること、自分なりにアプローチしていければと思っています。
『望創家厳選生コン打ちセット』
(※少量の生コン打ちは楽しいですが…土間打ち職人の方々を尊敬します。夏は特に死にますよね…)
人間関係はどこの世界にも存在しておりますが、もし宜しかったら、せめてその環境を[山]で過ごしてみませんか。
この新鮮な空気、そして生の実感、何かが変わるかもしれません。そんな魅力が山に無限に広がっています。
『地拵えで山が綺麗に、そして植林待ち』
(※本当は自然林に戻したいんですけどね…場がいいので再造林します。勾配のキツイところや岩場には植えません)
さて、もっとチェンソーさばきがうまくなるように、前腕を鍛えていこうかな。自身が求めるチェンソーマンになるために、今日も理想を目指します。
自分時間と仕事時間の融合により、自分時間が勝り、自分時間の中に仕事時間を従え共存していける環境づくり。つまり、心境づくり、大切です。
仕事とは私事(シゴト)であり、死事にならず、うまくコントロールしていくものだと思っています。
互いがよきパートナーであり、使い合っていける、できれば対等な関係であって欲しいと思っています。
人は会社の財産です。経営者も雇用者も互いに敬い合える関係性が理想ですが…。
そんな2025年、今年もあっという間に過ぎそうです。振り落とさないように、きちんと地に足をつけ、一日一日努力していきたいと思います。
『黒竹』
(※筍も美味しいです。間引けば間引いた以上に生える竹たち。竹の強さのように、しなやかに柔軟な人間、目指します)
如何でしたでしょうか。
「石の上にも三年。その後はその後の自分に任せよう!今考えられなくても、その後の成長した自分が考えてくれる。まずは、一歩!」
それではまた次回お会いしましょう。
Ciao!
追記:
『ELLEさんのリンク記事です』
先日、いつもの[柿渋&渋墨]屋さんに電話をかけ、再び(3回目)柿渋2本と渋墨2本を注文しました。
電話口に出られた男性の方に…
「大阪万博の北欧パビリオンをご存知ですか。あそこに渋墨を500本納めました」
と聞き、自身が好むものがヒッソリと世に出てくれるのは嬉しいなぁと思いました。
望創家も、そんな誰かの[嬉しい]になれたら更に幸せだなと思いました。
林業(blog)を通して、誰かの[嬉しい]になれたら幸い。
『シロアリに全てやられていた畳や根太など取り去った納戸』
(※この時期は床下はプール状態になっていました)
『そんな納戸周りに犬走りな外構工事をし、プール解消』』
(※2立米打つのに2日に分けて…死んだ昨年の夏)
林業マンにとって[一息]取る季節かは分かりませんが、無理せず、ゆっくり確実に生きていきましょう。
「全ての道はローマに通ずる」
『去年の10月から止まってますが、ここまできました』
(※いつか作業工程を書ければいいのですが、柱や梁に渋墨と柿渋を使って、アクセントづけをしてます)
(※六畳間の中に秘密基地風に三畳間をつくる予定です)
(※床下整地→床下コンクリート打ち→根太や土台差し替え→断熱材→合板貼り→壁補強→断熱材→壁天井貼り。断熱材は湿気が多い部屋なのでグラスウール不採用でスタイロホームだけです。床板にヒノキを貼ります)
