(※いよいよペーペー生活も4年目を迎えようと…)
(※相方[MS241C-M]も一新しました!)
世界の
「なんでも[はじめて]というのはいいもので、それで1(ワン)、2(ツー)と続けると、大概シラけるんだよね…。あのはじめて木を倒したときの音、覚えてる?木の最期の呻き声なのか、あの軋(きし)みの音からの「ズドーンッ」よ。俺はもう忘れたわ、あの感動じみた驚きを」
と先輩の恒例の「初心を忘れるな!」というフリのための前座が長すぎて途中寝そうになったことのある皆さん、こんばんは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部は晴れ。朝晩は10℃ぐらいに下がる気候になり、ムカゴもアケビもワンサカと出てきました。スッカリ秋への移り変わりとともに田の稲穂もほとんどが刈り取られ、淋しさが増してきました。
皆さんの地域は如何でしょうか。
(※60年生ぐらいの山ですが、ヒノキが腐ってきているので全伐です。ヒノキは手造材…枝が2mとか…また暫くは死ねます)
さてはて、このシリーズも好評につき(※)、いよいよVol.3となりました。
(※番組の都合上、概ね、好評とさせていただきます)
プロではなく、ペーペーならではの発見や気づき、ありますよね。
今や、昔とは比べられないほどの自然災害の多さ。そんなちょっとしたとき用に[スチールのMS241C-M]があれば、車で逃げる際の道に立ち塞がる倒木なんぞ怖くありません(※)。
(※倒木や風倒木の処理はとても危険ですので、普段木を伐っていないペーパー(ペーペー)ランバージャック(素人木こり)の方は手を出さないようお願いいたします)
そのチェンソーを車から取り出したら、
「木こりの方いませんかぁ〜チェンソーならここにありますぅ〜道を塞いでいる木を伐ってくださる方いませんかぁ〜!」
と叫ばれてください。きっとクールな望創家のような林業男子(※)が駆けつけてくれるでしょう。
(※そこ!黙って聞いてください!)
そのときは[混合オイル]と[チェンソーオイル]も忘れずに!混合1Lとオイルは500mlあれば、取り敢えずの難は凌げるかと思います。
寧ろ望創carに常時待機させるので、そんなチェンソーを贈ってくださいませ。
(※↑コレが言いたかっただけです)
(※500i 欲しいぃ〜!24インチぐらいのガイドバーで普段は仕事して…あぁ夢が広がる…(涎))
っと、皆さんに眠気が襲ってくる前に、本題にいきましょう。
(※久しぶりに伐倒モードです)
まずはペーペー望創家が[初心者なり]に気づいたチェンソーネタの以前の記事を振り返ってみましょう。
・40ccクラスと50ccクラスのチェンソー話
・マイクロチゼル刃とチゼル刃のソーチェンの話
・目立ての目標点の話
・慣れた頃の油断話
・現場に潜むボス級な木々話
・固定パートナー(チェンソー)の確立話
・決めた伐倒方向へ倒すための手段の確立話
・伐倒のために必要な大前提の話
・チェンソーの水平維持話
こうやってみると、かなり漠然とした内容だったのでしょうか。しかしながらかなり初心者なりの初心者に寄り添った気づきもあったのではないでしょうか。
(※と、自画自賛して…)
そして今回vol.3では…いよいよ核心に…っということで、なんと、[林業、相方、MS241C-M vol.2]の後継号のvol.3との合併号となり豪華版としてお届けしたいと思います!
(※なんと愛蔵版の永久保存版です!)
(※ペーペー望創家ということで、先輩方はいつものように流してお楽しみくださいませ)
最近の[読みやすい記事]には[目次]的に、はじめに記事内容が簡潔に書かれておりますが、
「読みにくくて結構!」
山や自然、林業やチェンソーを愛し、美味しい空気をいつまでも吸いたい方だけが読んでくだされば、それだけで満足なので。
ついて来られる方だけに夢(※)を見せましょう。
(※……)
(※今回も大いに[林業ネタ]ですので…「もしも?」のとき用に普段林業をされていない方も奮ってお読みくださいませ)
『復活したMS241C-Mに、敵無し』
(※ヒノキの抜根直径80cm超えても、回転数がほとんど下がらず、18インチでも突っ込みからのガンガン回して伐りまくっております)
さて、まずは木を伐ったり枝を払ったりしていると、ソーチェン(刃)が切れなくなりますよね。
勿論、石を切ったり土を切ったり、木以外のものを切った日には、全く切れない刃になりますよね。
しかし、それ以外で、
「あれ?!目立てもしたのに、なんで切れ味が回復しないの??」
となる場合、ありませんか。
そんなときは[デプス]、疑ってみませんか。
(※おろしたてのソーチェンは軽く目立てしてくださいね)
私のスチールの目立てマニュアルみたいなものには、
「目立て2回につき1回はデプスを落としてください」
と書かれていますが…そんなことはしておりません。
(※なぜなら私のソーチェンは[3/8P PS3]という、ちょっと小さめの角刃(チゼル)であり、こまめに目立てをするので…その都度わざわざデプスなんて…面倒で…落とせません)
「じゃぁ、いつデプスは落とすの?(削るの?)」
と思ったペーペー仲間の皆さん。
私は…
・目立てをしたのに切れ味が、なんか鈍い
・木屑の厚みが薄い
・刃の食いつきが戻っていない
・デプスがテカリだした
などのときにデプスを落とします。
落とすときは[ファイルゲージ]という、目立て後に刃に当てて[HARD ]と[SOFT ]を選びデプス量を決めて平ヤスリで落とす[アテ]を使っております。
(※目立て後に再び軽く目立てをオススメします。なぜならファイルゲージを刃に押し当て過ぎて刃の先端を曲げる場合が角刃にはあるので)
多少刃の残量によって落とせるデプス量は違いが出ますが、そこはあえて回数を揃えて私はやっております。一応刃の大きさは全て揃えようと意識して目立てをしているので、デプスの削る回数も揃えているというわけです。
そんなデプスを落としすぎると…
「グォ〜ングォ〜ン!」
とガンガンチェンソーが跳ねるようにキックバックする場合がありますので、落としすぎに注意を。
その点MS241C-M の刃は[キックバック防止]がついているので、適当に安心してチェンソーワークができます。
(※リベットがなくても別段作業に支障はありませんが、木屑が穴に入ると[燃えて]出てきます…山火事になるかな…)
そして更に…
「デプスも落としたし、よぉ〜し、これでガンガン伐倒造材ができるぞぉ〜」
と、意気込むも…
「あれ?!また切れなくなった…」
と刃を確認したら…
「外れてる…(刃が)」
となったことのあるペーペーの皆さん、いませんか。
(※たまにチェックしてください。折れたままで使用しているひとも見かけます。取り外すひとも…)
(※曲がっていたら直してください)
あれは、地味にショックですよね。
大概刃が外れるとチェンソーの下部に付属している[チェーンキャッチャー]と呼ばれるアルミでできたような金属部に刃がぶつかり、手には刃がぶつからないようになっています。
ちょっと面倒でも頑張って刃をつけなおそうと試みるも…
「あれれれ????ガイドバーに刃がはまらなくなったぁ〜〜!!」
と焦ったことありませんか。
もしそうなった場合、今度は[刃のリンク]、疑いませんか。
(※画像上側の銀色に輝いて汚れていないリンク3つが、削ったあとのリンクです)
刃が外れチェーンキャッチャーにぶつかると、たまに刃のリンク部がぶつかった衝撃で[変形]する場合があります。
そんなときは、慌てず、騒がず、深呼吸をしてから、ゆ〜っくりと刃を持ち、リンク部に白く出っ張ったようなところがないかなぁ〜っと独り言でも呟きながら確認され、もし仮に出っ張りを見つけることができたら、平ヤスリで削り取ってください。
(※あまりにリンクが変形していたら、ガイドバーの寿命を縮めるので…そこの判断は個々にお任せです)
「よぉ〜し、これでなにもかも完璧やぁ〜」
と、再び意気込むも…
「ガシャゴショキャリキュルキュルキュイーーーーン」
と今まで聞いたこともない[異音]が…
そうなったときは、チェンソーのエンジンを切り…スプロケットリム内部の[ベアリング]を疑いませんか。
(※2年で交換しました)
(※かなり消耗し、1日5〜6時間のチェンソー作業なら、2年ぐらいで交換でもいいかもしれません。スチールなら簡単に自分で交換できます)
MS241C-Mの場合は[ニードルベアリング]なので劣化していくと、無数のシャフト(棒)で形成されているベアリングが…ボロボロと崩れていきます。そんな状態の場合は、手でソーチェンを回すと…
「ガリガリガリ…」
と鈍く音を立てて回りますので、ニードルベアリングを交換しましょう。
「よぉ〜し、これで完璧やぁ〜!」
と目の前の巨木に挑むも…
「なんや、回転が上がらない!」
「エンジンが吹き上がらんぞ!」
「きょえ〜、パワーが消えた…」
となり、取り敢えず[調整済み]だし、そもそもよく考えたら自分のチェンソーは[自動調整]だし…となり、自分なりにマフラーを外し、その奥の暗闇に見える[ピストンの傷]を確認したり…あとは[燃料が古い]か確認したり…[燃料フィルターの詰まり(汚れ)]を確認したり…もうペーペーなりに手を尽くした…となったら、初心に戻り、[エアーフィルター]、疑いませんか。
「そのエアーフィルターはいつ掃除しましたか」
『新しく注文したら…白くなりました』
(※色が違うだけではないのです!)
(※木屑で汚い内部…)
(※旧タイプのエアーフィルターの方は新タイプをオススメします!フィット感が全く違います!)
↓
↓
(※使用後の後日談:使用すると内側のゴムが凹み、前の型と同じゴム形状に変形……(汗汗)
ここで私の経験を。
このエアーフィルターを私はいつも[ナイロンブラシ]か[コンプレッサー]のエアーガンのみで掃除をしていました。
今のMS241C-Mを使い始め2年が過ぎた頃…
「オカシイ…自分なりに全て点検したし…いつもの吹き上がりがない…」
と感じ、あれこれと上記で先述したようなことを一通り行ないました。勿論、[いつも通り]にエアーフィルターの掃除をしました。
(※その他に疑うとしたら、チェンソー用2サイクルオイルでしょうか。イイモノを使いましょう!)
そしていよいよ、
「暖機中にエンジンが止まる」
「全く出力が出ない」
「とにかくエンジンが止まる」
「高負荷がかかるとエンジンが虫の息」
となり…
再びいつものように[エアーフィルター]の掃除をしようと取り外して…
「あれ…よく見ると…内部のここ、オイルが付いてる!それに木屑も付着してる…まさか?!」
となり、
「確かエアーフィルターがうまく機能していないと、エアーフィルターの[隙間]から強引にエアーを吸気しようとし、その結果フィルターを通さないエアーが内部に混入し、ここにオイルが付着したりするって聞いたことがある!」
と思い出し、
試しに[新しいエアーフィルター]を取り付けたところ…
「新品同様の回転数で、あのエンジンが帰ってきただよぉ〜ん!」
と興奮したのは言うまでもありません。
私のメンテのなにがいけなかったのか…。
(※大好きなコントラストな色の植物さん。クサギ)
それは床掃除に例えるなら、
「ホウキで掃き掃除はしたものの、その後は雑巾掛けを怠った」
ということではないでしょうか。
(※おい、どんな例えだよ)
要はチェンソー作業中はいろいろなものをエアーフィルターは吸い込みます。
チェンソー作業で出る木屑、その木屑をつくりだす鋸断作業、その鋸断に必要なチェンソーオイル。高速で回転するソーチェン。そこで高熱が発生しオイルも気体になり、マフラーからも排気ガスが…身近なそれらも吸い込んでしまうエアーフィルター。
私はスッカリ[木屑]しか汚れとして認識していませんでした。
皆さん、もし私のようなチェンソーの症状で困った場合、試しにエアーフィルターを新しくしてみませんか。
もしくはその前に…
「中性洗剤をぬるま湯に溶かして、エアーフィルターをつけ込み、それから軽く歯ブラシやナイロンブラシで優しく洗う」
または、
「良品なパーツクリーナーで洗浄」
または…
「混合ガソリンや灯油で洗う」
など、とにかく[油分を落とす]ことをしてみませんか。
(※洗浄方法は自己責任でお願いします。私は中性洗剤で洗浄しています。勿論洗浄後は[シッカリと乾かす]こと!そうしないとエンジン内部に水分が…故障の原因です)
エアーフィルターが機能しないと、私のような症状が出、尚且つ最悪なのが、[エンジン内部に異物が混入し…南無…]です。
(※エアーフィルターは予備を持ち、交互で使われるとメンテも作業も効率が上がります)
ペーペーで、ここまで取り敢えず対処できればヨシとしませんか。
(※お金をかけられるひとは、メーカーのショップへ直接GO!)
(※皆で快適チェンソー生活を)
最後に、
「エアーフィルターは重要です」
これを言いたかったがために、今回はここまで長くなりました。
いやぁ〜久しぶりに盛り上がりましたね!(棒読み)
ではまた次回お会いしましょう!
Ciao!
(※汚れが非常に分かりにくく、ペーペーができる全てとして交換してみました)
(※スチールもドンドン進化してますね)
追記:
(※スキットルの中身は御神酒)
(※新しいフライホイルカバーにはマークが付属していなかったので)
(※振動だけでフライホイルカバーが割れていきました。たった半年でバキバキに。不良品だったのかな…)
(※4ヶ所中、2ヶ所が劣化で折れました(汗汗))
更に余談ですが、スチールのM-tro付きなら[リセット]で今回の問題を解消できる場合がありますので、一度は試してください。
①チョーク位置(一番下)までレバーを下げる
②エンジンをかける
③そのままの状態で90秒以上放置
④その後、適当な直径15〜20cmぐらいの裏先(木)を2〜3回試し切りをする
これでok(だと思いました)
私は現場ごとにリセットしています。かなりの標高差が出るので。