(※田舎の空き地の山にはソーラーパネルが多い)
世界の
「林業は昔からやっぱり足袋?え、今はチェンソーブーツという防護レベルの高い履き物もあるんかぁ〜い。足袋は足袋で安全な鉄芯入りの足袋もあれば、鉄ピンやゴムピン付きのスパイク足袋もあるのか…一体どれがいいのか迷うなぁ…」
と近い将来林業に参入しようと考え、あれこれ装備品を調べている皆さん、こんにちは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部の天気は晴れ。気温も若干和らぎつつも朝はしっかり霜がおり、日中は緩やかに10℃を越し、過ごしやすい一日な昨今であります。
皆さんの地域は如何でしょうか。
(※雪が降る前に次の下界の現場に…)
ここ最近は専ら重機作業。木の運搬のフォワーダ、現場の片付けにコンマ2(バックフォー/ユンボ)。来週から新しい現場に行けるように、休憩時間を惜しみ励んでおります。
さてはて、皆さん、新しいことをはじめるときは、いろいろとひとに聞いた昔…今ではスッカリ[インターネット]という友人があれこれと答えてくれる時代となりましたね。
しかーし!
林業関係のネタって、本当に、少なくないですか?こんなに日本中に山(人工林)があるのに。
私は何か新しいことをはじめるときは、
「とにかくイメージする」
ので、そのための[情報]を集めまくります。
その[情報]とは、ときには[人柱]となり、商品を購入することも含みます。
その場合は、なるべく自分の意見をはじめ、集めた情報を合わせ[多角的]に攻め、意見をまとめて記述するように心掛けております。
(※重機作業は飽きるけど…チェンソーより身体の負担がないので…)
本日は、そんな望創家林業生活で集めた[情報]のうちの[履き物 for 林業]をお話ししたいと思います。
(※いつものように無駄にお話が長くなるかと思われますので、暖かい格好をし、寝る前のお布団内での読み物的に読まれてくださいね。林業に全く興味のない方は、寧ろ読んでいただければ、素晴らしい睡眠導入剤になるかと思われます。だって既に1週間以上もかけてゆっくりと書いてるんですから!)
約1年前に、あの初々しい自身が書き上げた[足]について…あれから浮気を一度したものの、やはり原点に戻り、同じ安全スパイク足袋を履いております。
(※過去記事と内容が多少被るかもしれませんが、情報更新だと思い、読んでやってください)
まず[足]を決めるポイント:
『チェンソーブーツ or 安全足袋』
自身の林業スタイルの確立のため、この2つの[足]のどちらかにすべきか、悩んでください(考えてください)。
近年ではチェンソーブーツを選ぶ新参者は多いです。贅沢出来るなら、2つの[足]の使い分けもいいと思います。
(※仕事に支障がなければ、圧倒的にチェンソーブーツの方が防護性は高いですが…防護性が高いイコール安全性が高いわけではないので、悪しからず)
私ははじめから[足袋]と決めていたので、迷いなく安全スパイク足袋にしました。
(※だって、日本の足袋は世界でとても人気ありますし〜、しかし日本人が一番足袋は似合うと勝手に思ってるし〜、The 日本人したいし〜…)
ここで簡単に両者を比較してみましょう。
チェンソーブーツの長所:
・冬は比較的暖かい
・防護機能が秀悦
・防水
(※ものによりけりですが…)
・長持ち
(※ものによりけりですが…)
・格好いい
(※ひとによりけりですが…)
安全スパイク足袋の長所:
・軽い
・通気性がいい
・足元の自由が効く
・安価
・身軽に動ける
・格好いい
(※ひとによりけりですが…)
(※通常作業時の格好。脚絆はアクシーズクインの薄手のケブラー→☆)
チェンソーブーツの短所:
・高価
・重い
・足首の自由が効かないものが多い
・足袋に比べて蒸れやすい
(※Gore-Texもありますが…)
・汚れても洗えないものも多い
(※手入れが大変なものも…)
・重機の運転がしづらい
安全スパイク足袋の短所:
・劣化しやすい
・クッション性が悪い
・濡れやすい
・汚れやすい
・重機などの車体上では滑りやすい
・冬はひたすらに寒い
・防護性に欠ける
・勾配の激しい現場移動や作業時に鉄芯が痛い場合がある
まぁ、あとは[慣れ]ですかね。使い分けができれば(面倒でなければ/金銭的に余裕があれば)いいのではないでしょうか。私は安全スパイク足袋で生きていきたいですけど…冬の寒さは死ねます。靴下二重とインソールは鉄板です。
さて本題です。
[安全スパイク足袋]を選ばれた皆さん、こんばんは。漸く、その安全スパイク足袋同士の比較ですよ。
まず、
「安全足袋とはなんぞや?」
安全足袋とは、
「鉄or樹脂が足袋のつま先を防護している」
だと思われます。
そして林業界でいう[安全スパイク足袋]は、更に足袋底が、
「鉄ピンorゴムピンのスパイク」
だと思われます。
更に防護性を高めるために、
「甲ガード入り」
があります。
そしてこの[甲ガード]にも鉄製と樹脂製があります。
私はなるべく安全を考慮し、甲ガード付きを履いております。本日はそんな安全に留意した[甲ガード付き安全スパイク足袋]の2品を比較紹介したいと思います。
(※ふぅ〜本題までが長かったぁ…)
林業界には、なくてはならない存在の【荘快堂】さん。
このメーカーのお陰で林業界はかなり助けられてると思います。
こちらの荘快堂さんから、2つの[甲ガード 安全スパイク足袋]を紹介したいと思います。
まず最初の[甲ガード 安全スパイク足袋]は…
(※荘快堂さんのHPから画像をお借りしています)
こちらの安全スパイク足袋は、私の愛用品です。
長所:
・軽い
・安価(な方)
・甲高幅広さんも余裕で履ける
・ハゼ留めで足首の自由が効く
・通気性抜群
短所:
・濡れやすい
・ハゼ留めなため、着脱が若干面倒
・踵が入りにくい
・踵が弱い
・甲ガードが鉄製より弱い
・甲ガードの形が変なために、足袋の脇がその甲ガードのせいで切れやすい
・所詮足袋
・チェンソーパンツの裾を足袋の中に入れにくい
・インソールが劣化しやすい
約2年間の林業生活の中、この安全スパイク足袋3足をローテーション(※)で履いてきましたが…
(※基本的に1週間交代)
やはり、前の記事にも書きましたが、
「3ヶ月経つ(※)と、どこかが劣化していく」
ということ。
その劣化が嫌で[浮気]した安全スパイク足袋がコチラ…
現場の声を取り入れ【山彦】を改良し、アルミ製の甲ガードを入れた安全スパイク足袋なのでありますが…
長所:
・ベロクロ(マジック)なので着脱が楽
・ホールド(フィット)感がイイ
・チェンソーパンツの裾入れができる
・踵が丈夫
・甲ガードに安心できる
短所:
・重い
・濡れやすい
・足が細いとベロクロが長く残る
(※ズボンの裾入れ前提のつくり!?)
・若干高価
・甲ガード留めのベロクロに木屑がたまりやすい
・足の形が合わない(個人差)
・とにかく、ちょっと面倒
・何気に劣化が早かった
っということで、ハゼ留めがちょっと面倒でも、軽くて解放感のあるI-16-8の甲ガード安全スパイク足袋を好んで履いています。
各々で足の形が違うので、実際に履いてから購入された方が無難です。コレと重さで浮気をやめました。
もう裏のスパイクもあまりなく、足袋の生地もボロボロとなっておりますが、それでも補修して履き続けております。
I-16-8の改良して欲しい点:
・着脱がしやすい位置にハゼ、又はベロクロ留めにして欲しい
・もう少し上部までゴム加工をしてもらい、甲ガードの際から生地が裂けていくのを防いで欲しい
・踵が一番の問題
両者の購入時の注意点:
[サイズ感の違い]
I-16-8の場合:
「いつものよりワンサイズ下げても大丈夫」
「又は、いつものサイズで」
例:
私の場合は通常27.5cmのところ、27cmで余裕でした。
I-778Gの場合:
「いつもよりワンサイズ大きめがいいかも」
例:
私の場合は通常27.5cmのところ、27cmは全く入らず、28cmで丁度でした。
(※安全スパイク足袋系には27.5cmはなく、27cmか28cmだと思いました)
いかがでしたでしょうか。
とにかく安全スパイク足袋(シューズ)で重機の運転や給油時は気をつけてください。いろんなところで…
「滑りやすい」
です。
今考えているのは、鉄ピンのスパイクではない、ゴムピンの安全スパイク足袋です。重機の運転のみなら、鉄芯(先芯)と甲ガードは要らないので、ゴムピンスパイクでいきたいんですけどね。
ゴムピンの安全スパイク足袋のレビューも書くために購入しますか。
ちょっと雪の日とか、雨とか用の防水仕様の安全スパイク足袋とかにも興味があるので…来年、投資します!
そうしたら…
下刈り(草刈り)
→鉄芯入りの安全ゴムスパイク足袋
(※アスファルトの道沿いの草刈りもやるので)
ツル切り(電線に登るカズラ切り)
重機の運転
→先芯なしのゴムスパイク足袋
(※鉄ピンだと滑るので)
雪や雨の日
→防水仕様鉄芯入りの安全スパイク足袋
作業ごとに足袋を分けて仕事かぁ…うへへへ…う〜ん、憧れる。
常に快適性とお財布を考慮し、日々林業してます。
給与が低くても、一日一日に命の有難さを感じ、決してなぁなぁにならない、考えながら仕事(※)が出来る林業、好きです。
(※考えて仕事をしたくないひとには、もしかしたら林業は向かない?)
暑い寒いを感じられるからこそ、自分には飽きないのかなぁ…一年中自身の一定の快適性の中で仕事をしていたら…この[命]は私には感じにくいかも。
明日は我が身。
少しでも皆さんの生活が快適になればと思っています。日々の生活にも、安全スパイク足袋、如何でしょうか。
それではまた次回お会いしましょう。
Ciao!
追記:
週6連勤は辛い…