(※水分は2Lでも足りません。身体に熱がこもって大変でした)
世界の
「問題!
6つのヒントから、1つのモノを導き出してください。
①毎日の皆の生活を支えている
②昔と今では材質が違う
③田舎には絶対にあるが、都会にはないところも多い
④場所によって色や長さを変える
⑤なぜか犬や酔っ払いはコレを好む
⑥非常時に助けてくれるときもある」
と夏休みの宿題を出され、結局休み中に答えが浮かばずに悔しい思いをされたことのある皆さん、こんにちは。望創家ノリです。
本日の大分県山間部は晴れ。
すっかり夏ですね。こちらの地域では、日中は35℃近くに上がっても、朝晩は20℃ぐらいまで下がるので、家の窓を開けっ放しにし寝たら寝冷えしてしまいます。なので、そこはうまぁ〜く着るものと窓の開閉を使い、快適に夜を過ごしております。
皆さんの地域は如何でしょうか。
(※エアコンなんてありません。標高430mの、目の前が川、周囲が田んぼという立地の恩恵を感じる日々です。大雨時は怖いですが)
(※虫だらけで嫌になります…)
さてはて、皆さん、元気でしたか?
台風や大雨は大丈夫でしたか?
猛暑はどうですか?
こちらは…辛うじて、生きております。
大雨のときは、目の前の川の水位に釘付けでして…夜中2時過ぎに近所の高台の避難所に避難しました…が、ご近所様は誰一人避難しておりませんでした。
これが『現状』です。
福岡県の東峰村も直ぐ近くですが、熊本地震や東峰村の土砂(氾濫)災害などを身近で経験していても、所詮東北の震災と同じで、
『対岸の火事』
なのかなと感じます。
次回の台風時、皆さん、気をつけてください。
(※地域の皆さんの生活を陰ながら支えております)
話しは本題。
望創家の怒涛の一ヶ月が過ぎました。
毎日死んでおりました。
某テーマパークで人力のカヌーを一日中漕いでいた夏よりも、最南端の波照間島でキビ刈りをしていた春よりも、宮城県の東松島市で半年に及んだボランティア活動の春夏秋冬よりも、小中高と励んだ夏のサッカー練習よりも、ママチャリで野宿日本一周半旅よりも、辛い仕事を、見つけました。
それは夏の林業のチェンソーでの伐倒造材作業よりも、下刈りの草刈機作業よりも、
「危険、キツイ」
仕事でした。
(※あくまでも望創家にとっての話です)
去年の今頃、丁度『補欠要員』で10日間ほど『特攻隊長』でお呼ばれし、死んだ夏を再び今夏も経験した次第です。
(※根元を探し出さないといけません)
その仕事とは…
『カズラ切り(ツル切り)』
です。
初めてこの言葉を聞く皆さんは、この言葉を聞いて、一体どんな仕事か見当つきますか?
っとその前に、ここで冒頭の『答え合わせ』です。
答えは、
「電柱」
です。
ヒントを見ますと…
①毎日の皆の生活を支えている
→電線、ケーブル、電話線などを支え、地域の皆さんの生活力の供給を支えている
②昔と今では材質が違う
→昔は木で、今は鉄や鉄筋入りのコンクリートに
③田舎には絶対にあるが、都会にはないところも多い
→都会では地下に電線がありますよね
④場所によって色や長さを変える
→そこの景観を配慮した色や長さにしてあります
⑤なぜか犬や酔っ払いはコレを好む
→なんでしょうかね…
⑥非常時に助けてくれるときもある
→非常事態のときは、その近くの電柱番号を言えば場所の特定が早い場合があります
このカズラ切りという仕事は、電柱に絡みついて上っていく『ツル植物』を除去する仕事です。
電柱の多くは、
①電柱単体で立っている電柱
②ワイヤーの引っ張りも加わって立っている電柱
③電柱を電柱で支えて立っている電柱
④電柱を電柱とワイヤーで支えて立っている電柱
の4種がメインだと思います。
その電柱たちの『本線』をメインにチェックし、ワイヤーや電柱にカズラが上っていたら、長鎌などで切り落とします。
もしこのカズラ切りをしなければ、やがて碍子(ガイシ)といって、電線と電線をつなぐ白い部分や変電圧機(箱や筒状)に接触し、停電を招く恐れがあります。
それを未然に防ぐ意味で、公道沿いだけではなく、田舎の田んぼの畦道だろうと、
「えぇぇ〜誰がこんなところに電柱立てたの!!」
という道のない山奥だろうと、山の斜面だろうと、川の縁だろうと『特攻』します。
(※下側までカズラが登ってます…根元が分からないぐらい)
ここで問題なのが、
「電柱を支えるワイヤー」
なのです。
電柱が立っている場所は、まだいいのです。しかしそれを支えるワイヤーが1〜4本ぐらい、いろんな方向に、いろんな長さで電柱から出てるのです。
基本的にツル植物は、そのワイヤーをつたって電柱に上ります。
山奥や川沿い、斜面(法面(のりめん))に、電柱やワイヤーがあったら、本当に大変です。
山奥の場合は獣道を利用し、頭上の電線を頼りに道なき道を掻き分けて行きます…が、今の時期はアシナガバチが多いこと多いこと…。3ヶ所刺されました。
(※獣道を辿らないと前に進めないぐらいの山です)
ハッキリ言って、痛さより『痒さ』と毒によるショック死が怖いわけで…アシナガバチの次はスズメバチでして…アシナガバチは巣を刺激しなければ、比較的大人しく…スズメバチは、容赦なく攻撃してくる厄介者です。
(※巣が分からないから怖いのです。大体『葉の裏側』なので…気づく頃には刺されてるという…)
(※痛さはムカデの方が上です)
巷で熱中症と言われているときに、ガサガサと身長以上の背丈のスス竹や草むらに入り、虫たちの攻撃を受けながら電柱を探し…
もし、田舎で、
「停電防止のカズラ切りをお願いしたいんだけど…」
と言われたら、
服装:
・頭はヘルメット
→『決まり』ですが、被ってやり続けたら、確実に熱中症で死にますので、高所や崖以外では帽子かタオルで…
・防護メガネ
→汗を大量にかくので、メガネだと曇りやすいです。メッシュゴーグルかメガネに曇り止めを。目はいろんなもので痛めます。
・上下長袖長ズボン
→バラ植物や有刺鉄線が多いので、出来ればチェンソーパンツのような厚手のものを。簡単にイガやトゲで薄手の生地は切るか、お肌まで貫通してキズだらけになります。
・靴はスパイク付きがオススメ
→安全足袋ではなくていいので、スパイク付き足袋がおススメ。
・首や手首からの虫などの侵入を防ぐ工夫を
→タオルを首に巻くか、パーカー系で頭から首元を覆いましょう。
・手袋
→ゴム手袋でも何でもいいです。バラがどんな手袋にも刺さりますよ〜。
今1巡目が終わり、お盆明けから2巡目が始まります。いよいよスズメバチシーズンが近くなります…
(※わかるかいな!)
(※3度も刺されてるので、わかりかけてきてます(テヘ))
波照間島でのキビ刈り時もそうでしたが、
「手で一本一本刈ったサトウキビが、都会の人の健康を担う黒糖に関わって来ると思ったら、なんか嬉しいなぁ」
と変な自己満足があったように、このカズラ切りも、
「地域の皆が安心して毎日電気を使えるように」
と勝手に思い、妙な自己満足を感じながらやっています。
しかし…安い仕事…命の危険性がなければイイ仕事なんですけどね…。
(※田舎のカズラ切りは大変です)
皆さんの周りで、低速で電柱を見ながらフラフラ走っている不審車両を見かけたら、
「あぁ、私たちの電気を守ってくれてるんだな」
と思ってやってください。それだけで救われます。
さて…来週から林道の草刈り10kmです…
「10kmってなんやねん!」
と歩くだけで大変な距離を、草刈機を背負って、この暑さの中、今の望創家の骨折した側の足首は悪いっていうのに…あ、うん、来週末は確実に死んでます。週一日休みの週です…
(※景色に救われるカズラ切りであります)
また暫くはblog更新が途絶えると思われますが、
「あ、また望創家は死んでるんだな」
と生優しく思ってやっていただければ幸いです。
因みに先週一週間は毎日100本近い木を伐ってました。ハッキリ言って、夏の伐倒も確実に死ねます。何もしなくたって熱中症になるご時世なのに…頼みの綱のアクエリアスゼロもアクエリアスも近所のドラッグストアから消え…岩塩とお菓子とお茶を駆使して生きてます。
しかし若干値が高いポカリはまだ売ってるんですよね…アクエリアス派なので買いません。
(※生活費を抑えるために買わないだけです…)
(※半日で着替えないと汗ダクです…)
(※奥の枝にいろいろと干してます…)
「この時期に週6もチェンソー作業なんて自殺行為です!しかも1日5〜6時間も!」
皆さん、「暑い!」と思ったら、どうぞ望創家のことを思ってやってください。
今後の予定:
①草刈り10km→17kmに変更…
②カズラ切り
③伐倒(皆伐)
これらが、この夏のメインになります。
夏が終わったら…雪山…あぁ楽しそう!(棒読み)
今のうちに暑い夏を楽しみます!(棒読み)
それではまた次回。
Ciao !