平成21年七月場所 | Mouse unit's Blog

平成21年七月場所

今場所は安定した取組で14勝1敗の好成績を挙げた白鵬が 
2場所ぶり11度目の賜杯を手にしました 
今場所白鵬は立ち合いに失敗する事も少なく 
相撲内容も良く、有利に取組を進め、勝ち星を挙げていきいました 

完全に劣勢で唯一の黒星となった11日目の琴光喜戦でも 
半身になりながら土俵際で粘れるなど見せ場もあり 
最後は寄り切られましたが、今場所のコンディションの良さを見せた取組でもありました 

今場所は日馬富士の綱取りにも期待がかかる場所でもありました 
しかし、3日目の琴奨菊戦、5日目の阿覧戦と序盤で2敗と非常に苦しいものとなり 
結果として9勝6敗と二桁に届かず、綱取りは振り出しとなってしまいました 
全体を見てみると、特に阿覧戦に代表されるように 
やや勝負を急ぎ過ぎた印象がありました 
落ち着きがあまり無く、綱取りを手放すものとなってしまいました 

優勝争いを最後まで盛り上げたのは佐渡ヶ嶽部屋の両力士でした 
琴欧洲は千秋楽まで優勝の可能性を残すほどで相撲内容も相手に応じて徹底しているようでした 
特に千秋楽の日馬富士戦では立ち合いに左前まわしを取ることを決めていたようで 
掴んだ後はしっかりと引き付けながら寄り切りと 
相手に攻めさせない圧倒的な相撲でした 
14日目には朝青龍に土を付けるなど調子も非常に良かったように思います 
一方の琴光喜は御当地の声援を背に 
白鵬に黒星を付け、終盤やや星を落としましたが12勝3敗の成績で 
琴欧洲の優勝争いを援護していました 
まだまだ衰えない琴光喜の強さは来場所にも期待がかかります 

また、名古屋場所は元大関出島の引退の場所にもなってしまいました 
今場所前頭13枚目と苦しい立場であった出島ですが 
肘などを痛め、思うような相撲が取れず 
それらが原因となり、11日目を終わり2勝9敗と負け越しが決まり 
十両陥落の可能性が強くなり引退となってしまいました 
全盛期は「でるでる出島」と呼ばれるなど電車道の寄りで勝ち星を重ね 
幕内優勝・大関昇進を果たした力士でした 
最近は寄り切れず、前に倒れる取組が多く 
以前のような相撲ができなくなっていました 
あの強烈な寄りが見られなくなるのは残念ですが 
持ち味を指導者として後世の力士に引き継がれることを期待しています 

十両では元関脇の意地を意地を見せた若の里が圧倒的な強さで14勝1敗で優勝しました 
若の里は幕内にいるべき存在なことを結果として見せつけた十両での結果でした 

今場所も多くの見せ場がありました 
来場所も面白く・見応えのある取組が展開されることを期待しています