第80期棋聖戦五番勝負 第4局 | Mouse unit's Blog

第80期棋聖戦五番勝負 第4局

▲ 羽生善治棋聖 ○-● 木村一基八段 △ 

今局は一手損角換わりが見られ 
角打ちのタイミング及び場所を見定めた木村八段が中盤を支配し 
66手目の△3六角以降はさすがだと思いました 

同じ中盤、羽生棋聖43手目の▲3五銀ですが 
一瞬何の意図があって銀が前に出たのか分かりませんでした 
これは△同銀 ▲7三角成 △同桂 ▲3五飛と進む手があり 
読めなかった自分自身反省するものでした 

75手目木村八段が△4九飛と打った後、受けに羽生棋聖が▲5九香と打ちましたが 
これは△6九銀があるため指さないのではないかというものでした 
▲5九香は疑問手のように思いますが実際どうだったんでしょうか・・・ 

終盤である101手目▲8二馬からの羽生名人の攻めは見事でした 
一手一手寄せていく羽生棋聖に何とかそれを防ぐ木村八段 
114手目△4三金打は木村八段自ら感想戦で悪手と言っていましたが、その通りのように思います 
結果的に▲同銀不成で得た金を▲3二金として使われ必至の状態となるため 
今回の決着の決定機となってしまいました 

今局は羽生名人の終盤の寄せと冷静な読みが勝負を分けるものとなりました 
これで2勝2敗となり、棋聖位は最終局へと持ち越されます 
羽生棋聖は名人戦に続きフルセットとなりましたが 
最終局の強さは知られている通りです 
羽生棋聖の防衛も充分考えられるものでしょう