第21期竜王戦七番勝負第7戦 2日目 | Mouse unit's Blog

第21期竜王戦七番勝負第7戦 2日目

昨日に引き続き第21期竜王戦第7戦 

渡辺明竜王 対 羽生善治名人の対局について書いていきたいと思います



まず封じ手ですが、やはりと言う感じの ▲9一と でした 

それに対し渡辺竜王は5筋に飛車を置いたことにより、△5四銀と進めていきました 

ここも予想されたとおりで、2日目は落ち着いた進みとなりました 



しかし、ここの5筋の飛車が後に大きな影響を及ぼしていくことはそこまで予想はできませんでした 



私は51手目、羽生名人の ▲9二と はどのような意図で打ったのか、 

後に並べてみましたがあまりわかりませんでした 

後手の飛車の横筋を抑えるものでしょうか・・・ 



そして65手目の △6二金 は、飛車を取るためとはいえ、それだけでは厳しいように感じました 

他の所で金を使ってみた方がという感じもしました 



放送では ▲6一歩 という手も検討されていた73手目、渡辺竜王は ▲6五桂 

これは素晴らしい一手のように感じました 

このことで羽生名人は、さらに窮屈にさせられたように思われます 





ここからは先に羽生名人が時間を使いきり、厳しい戦いが続いていきます 

その後は渡辺竜王も同様となり、一瞬の判断も求められていきました 

103手目 ▲2二角 も詰めろではないようです 



107手目は ▲2四飛 ▲4八飛 が考えられ、羽生名人は前者を選択 

ここで ▲4八飛 とした場合、互角または先手有利もあったかもしれません 





結局140手迄 △2四角 としたところで羽生名人が投了 

渡辺竜王が初の永世竜王の栄冠を手にしました 



第7戦までもつれた第21期竜王戦 

やはりどちらが永世竜王となってもおかしくない対局ばかりでした 





しかし羽生名人は第4局が悔やまれる・・・