数年後には、とうとう邪魔者扱い。
家族が増えたり、部屋の改造なんか、チャンスがあればあっさり処分の運命。
「大型ゴミ」の貼り紙を張られて路上に放り出されてしまう羽目になる。
応接セットとは一体、何なのか?。
ヨーロッパの長い家具の歴史にも出てこない、不思議な商品であり、何とも理解できないもの。
さらに歴史をひも解き、資料を調べてみたところ、実は日本の家具屋さんが考え出した大ヒット商品なのであった。
欧米では、リビングには二、三人用のロングソファーが一脚、その周りにお父さんの安楽イス、お母さんのロッキングチェアなどなど。
家族のそれぞれが気に入った、個性に合ったものを組み合わせて使う。
それも、インテリアを楽しみ、あくまでも座るための道具なのである。
本来は、楽しんで集めたイスたちの集合体であるものを、一つのデザインでまとめて、コンパクトにグループ化したのが応接セットである。
それが、日本人はゆっくりインテリアを楽しみながら家具を揃えて行くのが苦手なのか、セットにした方がよく売れたのである。
正に日本流の考え方の商品であり、セットであれば、いちいち考え、悩むこともない。
リフォームの外壁塗装もあれこれ悩むものより、セットの方が施工主も楽なのだ。