どこにでもある、少し古びたラブホテルの〇〇〇号室。
遮光カーテンが外界を完全に遮り、部屋は人工的な静寂に包まれている。
入り口で重い扉が閉まる音だけが、日常との決別を告げる。

ワコのブラウスのボタンを一つずつ、事務的にすら思える手つきで外していく。
剥き出しになった白い肌は、エアコンの風を嫌うようにわずかに震えた。
細い肩を抱き寄せると、清潔なシャンプーの香りに混じって、彼女自身の熱い匂いが立ち上る。
指先で柔らかな曲線をなぞり、指先が湿った場所へと至る頃には、ワコの吐息は熱を帯び、言葉にならない音を漏らし始めた。
絡み合う肢体。濡れた粘膜が密着する、粘り気のある音。
彼女の瞳は潤み、快楽の淵で焦点が定まらない。僕はワコの腰を深く掴み、境界線を溶かすように自分を沈めていく。
繰り返される単調で激しい律動。
突き上げるたびに彼女の指先が僕の背中に食い込み、最後には熱い痙攣が僕の理性を焼き切った。

思考は白濁し、ただお互いの脈動だけが、〇〇〇号室の重い空気を震わせる。
嵐が去った後のような静けさが戻る。
乱れたシーツの上で、二人の汗がゆっくりと冷えていく。彼女は僕の胸に顔を埋め、途切れ途切れの呼吸を整えていた。
天井のスポットライトが、彼女の濡れた肌に艶やかな光を落としている。
今はただ、この湿った沈黙の中に溶けていたい。
