先日、とある男性アイドルグループと仕事をしました。
二十歳前後の初々しい男の子たち。
メンバーは6人。
日本出身と韓国出身の混合ユニットだ。
ここまで書くと、分かる人はなんというグループなのかは分かっちゃうでしょうね(笑)
ま、いいか。
デビュー間もない彼ら。
ロケも慣れておらず、たどたどしい立ち居振る舞い。
彼らの行動パターンは明らかにZ世代だ。
アラカンのごんちが、ほぼ素人の彼らの挙動を先読み、察知をして撮影していくのは本当に大変でした。
彼らが自由気ままに動き回るから、撮るのが大変なんですけどそういったラフな撮りが緩く見えて楽し気になるんでしょう。
そんなこんなで、メンバー全員で食事をするというシーケンスでの出来事を記す。
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メンバー6人が揃って食事をします。
ライブでその様子を撮影していきます。
番組の切り口としては、アイドルを魅力的に捉えて発信したいの一点。
ならば、その意向を汲んでカメラマンは「そういった部分、瞬間を切り取っていく」んですね。
これがプロカメラマンと言われるところです。
「切り取る」という事は、魅力的ではない部分も彼らにはあるわけで、そういう部分は「カメラを向けない、撮らない」という事です。
これ、非常にシビアなことでして、ボーっと撮っているとプロダクションから「撮るな!」と怒鳴られます。
若きごんちはそういったことに無頓着だったので、なんども怒鳴られましたし、出入り禁止になりましたし、NGを出されたりしました。
そういった経験を積んできたおかげで、今ではむしろごんちから「これは撮っちゃだめだろ」と判断できるようになりました。
前フリが長くなりました。
日本と韓国の混成アイドルユニットが食事をしています。
平穏な収録が続く中、韓国出身の子の口端に食べ物が付いてしまいました。
本人は気づかないままトークをしています。
ごんち、すぐにそれに気づいたので横にいるディレクターに耳打ちします。
そして、ディレクターがアイドル本人に伝えて本人が口元のソレを取ります。
収録が続く。
これ、何てこと無い出来事なんですが、非常に重要なんですよね。
アイドルが口の端に食べ物を付けてトークしていたら、絶対に使えない映像になっちゃうんですよ。
そしたら、アイドル本人も番組も、何もいいことが無いんですね。
だから、即座に対応するのが最良なんです。
ごんち、いい仕事をしたなと自負しました。
トークが弾んでます。
食事も進んでます。
ふと、気がつくとさっきの韓国出身の子が「食卓に肘をついて食べている」ことに気がついたんですね。
こりゃまずい。
ごんちすぐにディレクターに言おうとしたときに、マネージャーが彼に「肘をつくな」と言ったんですね。
うむうむ♪
マネージャーとはそういうもんだよね。
優れたマネージャーがついているなら、彼らはこれからいい感じで活動できるんじゃないかと思ったんです。
食卓に肘を付くと、日本ではマナー違反と言われます。
これは、日本が正座で食事をすることが基本にあります。
なので、肘をついて食事をするのはダメだと言われているんですね。
韓国ではどうでしょうか。
あれこれ調べましたら、正式な場ではやはりマナー違反。
ですが、フランクは場では許容されているようです。
床に座り立膝をついて食事をすのが普通です。
それに、Z世代の子です。
肘くらい普通に付いちゃいますよね。
日本と韓国の混合ユニットアイドルとのロケで、日本と韓国の食文化の違いをあらためて考えることになりました。
良い仕事でした。
さて、オンエアは年末の深夜のようです。
ごんちが気になったNG部分を使っているようなディレクターだったら次回はないですなぁ。
初対面でもさ、価値観が近くあって欲しいじゃん。
そういう不確かな価値観というのもがシンクロした時が気持ちよくて、そういう人とは長い付き合いになるんだよね。
これ、LAWカメラマンの遺言の方に書く内容だな・・・![]()
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