ブロ友のトン吉さんがハチについて書いておられ、ごんちもハチについて書いてみようと思った次第です。
実家のヘボがすやっちゃった
方言丸出しですみません![]()
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通訳しますと・・・
実家で育てていたクロスズメバチの巣が衰退してしまった
ヘボというクロスズメバチを野山で追跡して巣を掘り当て、自宅の庭先で繁殖させるんですね。
クロスズメバチ(ヘボ)
捕獲してきた時の巣は直径10~15センチですが、夏の間に30センチ程に成長します。
秋には巣を解体し、ハチノコを取り佃煮にします。
これが珍味で、好きな人は酒のアテに、ご飯にフリカケのようにして食します。
ちなみにごんちは苦手です![]()
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実家のある愛知県では昔から楽しまれており、父も昔から楽しんでいるものです。
大きく育ったハチの巣を品評会に出すと、賞金がもらえたりするそうです。
へぼ飯
巣を大きく育てるには、非常にシビアな条件が必要となります。
①環境
②水
③餌
④天敵駆除
【環境】
まず、元々ヘボは木の洞や地中に巣を作ります。
暑さに弱く日陰を好みます。
庭のクロガネモチの木の下に巣箱を置き、業務用扇風機をやんわり当てて気温を下げます。
また当然、殺虫剤に弱いため、畑や田んぼの除草剤や殺虫剤が飛来してこない場所でなければなりません。
【水】
ヘボは水をよく飲みます。
巣の1メートル先の日陰にバードフィーダーのように水を張ります。
父はさらに工夫をして、水に氷砂糖を置きます。
すると、ジャンジャン水を飲みに来てヘボの活性が上がるそうです。
【餌】
ヘボは肉食なんですね。
魚、カエルなどが主食なんです。
父も昔は魚をスーパーで買ってきては与えていたようですが、この10年くらいは、鶏のささみやレバーを与えていたようです。
その方が、食いが良かったのでしょう。
【天敵駆除】
こいつはヘボをムシャムシャ喰っちゃいます。
なので、網で捕獲するしかありません。
こうやって手をかけて手をかけてやっと育つんですね。
ところが、今年のヘボの様子が変です。
合計3つの巣箱がありますが、ヘボが通っていません。
これは、巣に幼虫がいない事を証明しています。
女王蜂が死んでしまったか、幼虫が死んでしまったか。
ハチは暑さに弱いと言われています。
幼虫などは33℃を越えると死んでしまいます。
父が言うには、暑さが原因だと。
実は、この3年は上手く育たないとも言っていた。
異常気象の弊害がこんなところにもあるんですなぁ![]()
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さて、興味深いのはミツバチとスズメバチの関係です。
ミツバチにとってスズメバチは天敵。
スズメバチにとってスズメバチはエサ。
ミツバチはスズメバチにやられっぱなしなのか?
そうでもありません。
ミツバチの反撃方法が、暑さ、熱に関係しています。
スズメバチは45℃で死んでしまうのに対し、ニホンミツバチは50℃程度まで生きられます。
ニホンミツバチ独特の対抗策なんだそうです。
さらに今日興味深いのは、おなじミツバチでも西洋ミツバチは、スズメバチに対して一対一で対決してしまう習性をもっており、その習性の為、全滅してしまうということがあるそうです。
ううむ、ハチと暑さの関係は深いですなぁ~![]()
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