今朝読んだブログの後半にあった、そもそも芸人は差別の対象だったというブロックは大変共鳴しました。

 

 

●芸人のみなさんは河原者に戻りたいのですか?

 

 芸人の世界は特殊だから何をしてもいい、といういいわけは、もういまの時代には通用しません。芸能人が女遊びや薬物をやるのはしょうがないね、と大目に見る感覚は昭和くらいまでは庶民感覚としてありましたけど、それは庶民が芸人にやさしかったからじゃありません。差別です。江戸時代に芸人が河原者(河原乞食)だった時代の名残りです。

 ビートたけしさんが芸人になったのは1970年頃のようですが、家族には猛反対され、家に帰ってくるときは近所のひとに見られるなとお母さんにいわれてたそうですね。そのころでもまだご近所の庶民のあいだに、芸人を蔑む差別意識が強く残っていたことの現れです。

 

 江戸時代には、歌舞伎役者まで含めた芸人すべてが一般庶民よりも下の河原者、被差別階級でした。一流の歌舞伎役者は大金持ちなのに、人間とはみなされなかったんです。おまえらが何をしようと勝手だが、お前らは人間以下の存在だ、と。

 明治になって公式にはその地位は回復しても、差別意識は庶民の間に根強く残り続けます。歌舞伎役者の八代目・坂東三津五郎は、こどもの頃からお屋敷に住んで坊ちゃんと呼ばれてたのに、大正2年、小学校に入学したら河原乞食と呼ばれたとエッセイに書いてます。翌年に引っ越した家も15部屋もあるお屋敷だったけど、転校先の学校は河原者の子だけが通うぼろぼろの学校でした。

 芸人のみなさんは、その時代に戻りたいのですか。セクハラもパワハラも見逃してもらえる代わりに、あなたの家族も差別されます。金があっても、自分のこどもを有名私立学校に通わせることなどできません。

 私はそうなってほしくはない。すべての人が平等であるべきです。そのためには、芸人とて一般社会と同じルール、同じ常識に従わなければなりません。芸人の世界は特別だなんて思い上がりは、いますぐ捨てていただきたい。

 

 

引用終わり

 

 

 

芸事の世界とはこういうものだったのだと、知っておりました。

 

部落や在日などの被差別者が芸事の世界に多いのはその下地があったんですよね。

 

 

今日も芸人と仕事をしてましたけど、そういった自覚のある人はすぐにわかりますね。

 

普段は謙虚にしておられます。

そして本番では大胆に笑いを放り込みます。

 

でも、そういうのが魅力的なんだよねぇ。