愚作について書いたんですね。
「ソフィーの選択」を見習えと書きました。
で、再度「ソフィーの選択」を観たら
あらためて、メリル・ストリープがエロの対象となっていたんだと当時の映画文化の低俗さに気づきました。
「ソフィーの選択」は史実に沿った物語(小説)だったとは思いますが、低俗ですなぁ。でも、仕方がなかったのかなぁとも思う。
ドイツのポーランド侵攻はとんでもない非人道的な事だったんだと思うのです。
こういう残酷な史実に基づく映画を作る時、どうしても「柔らかいシーン」が必要になります。
そのため、語り部が柔らかいソフィーを通じてポーランド侵攻の凄まじさを伝えたんですね。
そういった意味では、福田村事件においての東出の存在は同じかもしれませんね。
撮影について
ちょっと真面目な話も書く(笑)
「ソフィーの選択」の撮影監督はネストール・アルメンドロスという方です。
ま、エイズで死んじゃったホモ野郎なんだと思うんですけど、撮影に関しても貪欲だったようです。
自著の中に「ソフィーの選択」の撮影秘話があった。
ワタシが所有していた本とは装丁が違います
とにかく撮影技法に貪欲なネストールは、コダック社開発したての高感度フィルムを試したくて仕方がなく、ソフィーの選択でそのフィルムを使うことにした。
それが、あの有名な「夜の窓際の告白」のシーンだ。
ただ、高感度フィルムを試したいから使ったのではないんですね。
技術畑の技術者がよく陥るんですけど、新しいもを使えばいいって単純な話じゃないんです。
高感度フィルムを使うから、撮影現場は暗くすることができる。
そうすると、現場の雰囲気が深刻になる。
そうなると、俳優が芝居に集中できる。
結果、壮絶な迫害を受けてきた過去を独白するメリル・ストリープが迫真の演技になる。彼女の演技が真実味を帯びて見えてくるんですね。
映画史に残る名場面になっています。
こういう効果的な新商品の使い方については、ワタシが若い時に感銘を受けたものでした。
映像を真面目に考えているディレクターや俳優たちに、このエピソードを話しましたが、残念ながら誰一人響くことはありませんでした(爆)
ワタシのストーリーテラーとしての力量が足りないのです(涙)
本を読んでちょうだい~
↑
やわらかい部分(笑)


