先日、ブックオフをフラフラしており適当に買ってしまったCD

 

五代目 古今亭志ん生のらくだ
 
昭和29年12月24日 NHK演芸独演会の収録音源です。
39分の長尺です。
 
古今亭志ん生という落語家さんは有名だそうですね。
私は聴いたことがありません。
それに、らくだという演目も知りません。
 
帰宅がてら車中で聴きましょう。
 
さて、聴き始めると古い音源で志ん生の声が不明瞭だ。
録音状況が悪かったのだろう。
 
それだけじゃない。
 
志ん生の滑舌が悪くてところどころ聴き取れない。
不明瞭の上、聴き取れない。
どうしたものかと、車の音を調整してみたり、帰宅してPCで聴いてみたりしてみたが解消されない。
 
ううむ。名人の落語を不完全な状態で聴けば笑えるところで笑えない。しんみりくるところでしんみりできない。聴こえなければ楽しめない。
結局、私には志ん生の滑舌ではヒヤリングが不可能だと判断した。
 
そう判断した私は、どうしてもらくだが聴きたくなっていた。
Youtubeを探すと 六代目 三遊亭 圓生と言う人のらくだが見つかったので聴いてみた。
 
これがまた、素晴らしい!
 
声がいいし聴き取りやすい。
そうしたら、噺が入ってくるんですな。
 
無一文の男が、貧乏長屋のやっかいものだったらくだというあだ名のついた男を訪ねるところから噺は始まる。らくだは死んでおり、その死を弔いたいという無一文の男の気持ちから噺が発展していく。
禁酒中のくず売りの男を引き込んだはいいがこの男が酔っていくと別人になっていく。
この酔っていく様を演じるのがこの噺のキモだと思いました。
圓生は、前段では几帳面な話し方をしていますが、酒が入って人格が変わっていく様を見事に演じる。
長屋の人たちから香典を手に入れた二人は、らくだの死体を桶に入れ、酔っぱらって焼き場(火屋ひや)へ担いでいく。道中で桶の底が抜けらくだの死体を見失ってしまう。戻って探すと土手に酔いつぶれて寝ている別人を見つける。その別人を焼き釜に入れようとすると男が目を覚まし慌てる。
 
男「ここはどこだ!」
くず売り「火屋(ひや)だよ!さっさと焼かれちまいな!」
男「えええつ!じゃせめて冷(ひや)でもいいからもう一杯飲ませてくれ・・・」
 
という下げです。
 
私が聴いた六代目 三遊亭 圓生のらくだはそんな感じでした。
 
酔っぱらいの噺ですね♪
62分ほどの尺、聴きいってしまった。
噺自体も面白いけど、この落語家はスゴイ。
 
感動してしまった。
 
 
古典落語は演目が少なく、同じ噺をいろんな噺家が構成や演出、脚本を変えて話すんですね。
 ならば他の噺家のらくだはと調べてみると、立川談志という落語家の名前が出てくる。
 
聴いてみる。
う~ん、滑舌が・・・
私には聴きづらい。
 
他には誰かいないか。
六代目 笑福亭 松鶴の名前が見つかる。
笑福亭鶴瓶の師匠らしい。
 
動画を探すが見つからない。
他で探して観ようと思うが、らくだは元々上方落語なんだそうです。
大正時代に東京へ持ってこられて人気になったそうです。
 
では、本当の噺が聴けるのだとは思いますが、関西弁がなぁ・・・。
 
死体を躍らせて、家主に金を無心する場面がイラストにもなっています(笑)
手前がらくだ、奥がくず売りですね。