たった一枚の中古レコードを聴きたいがためにレコードプレイヤーを買いました。
場所を取らずに、しまっておけるデザイン。
PCで聴けて取り込みが出来るものが条件でした。
付属のCDにアプリが入っておりインストールすると単純なインターフェースが現れる。
レコードの電源を入れ、針を置けば音が出る。なんて簡単なんだ。
アナログ→デジタルって、一方通行だらから単純なんですな。
38年ぶりに聴くレコード音源。
ドキドキして針を置きました。
ボツボツッ・・・とノイズが聴こえる。
しばらくして本編が始まる。
ラテンソングが聴こえる。
うん。いい音なんじゃないかと感じました。
まぁ、そんなに音質にはこだわりません。
だって、このレコードにはこの曲しか入っていません。
あとは、ドラマと講談。
いい音だとオーバースペックになっちゃうでしょ?(笑
A面が終わる。
席を立って、針を上げて、レコードを裏返して、針を置いて、席に座る。
昔はこういうルーティンが当たり前だったんだよなぁ~としみじみ感じます。
今じゃリモコンとかアプリでチョイチョイだもんね。
便利と言えば便利なんだろうけど、不便も楽しめるといいね。
さて、B面はかねてから聴きたかった講談。
この講談を聴くためにレコードとプレイヤーを買ったと言っても過言ではない。
このB面は、トリックレコードを存分に楽しめる設計となっている。
講談が始まる。
怪盗ルパンのお話。
怪盗ルパンは変装の名人で誰も素顔を観たことが無い大泥棒だと。ある日、ルパンからパリ市警に犯行予告が届く。
「エッフェル塔を一晩お借りする・・・」と。
その予告を聞いて、警察とパリ市民が大騒ぎする中、雷のなる深夜にまんまとエッフェル塔が盗まれてしまう。
ルパンはその様子を見て歩き出します。
すると、急に後ろから声を掛けられます。
振り返ったルパンが見たものは・・・。
ここでレコードの中盤。それ以上針が進まなくなる。
盤面の途中に切れ目があり、一旦針を上げて先に進んだ場所に針を置き直さないと続きが聴けないようになっている。
席を立って、針を上げて、針を置いて、席に座る。
ここからがトリックレコードの面白い演出が楽しめる。
講談の続きが始まる。
振り返ったルパン。
「おじさん、お花を買ってちょうだい♪」
小さな女の子だった。
さらに街中を歩いているとピアノの音と話し声が聞こえる。
どうやら、音楽会に行きたい女性と無理だと言う兄の声。
音楽会にいく金銭的余裕がないんだと兄。
悲しむ女性。
その会話が聞こえてしまったルパンは部屋に上がり込む。
妹のためにピアノを弾きだす。
素晴らしい演奏を披露して二人に喜ばれます。
あなたさまはきっと名のあるお方では?
ルパンが去ったあと床に花束が置いてあることに気が付く女性。
拾い上げた花束から大粒のダイヤモンドが!
と、これが①パターン目のお話です。
ん?他のパターンがあるの?
そうなんです。
全部で③パターンのお話が聴けるのです。
トリックとはそういうトリックなんですね。
レコードの針を中盤に置く時に、特定の箇所から溝にハマると①の話。すこしズレると②の話、③の話、と針を置く場所によって話が変わるんです。
イメージ図
手描きで分かりにくくてすいません。
レコード盤を上から見たところですね。
太い黒線がレコードの中盤の切れ目。
各話の溝は120°おきに掘ってあり、針を置くタイミングはマチマチなので毎回同じ話が聴けるわけではないのです。
運の悪い方は一つの話しか知らないでしょう。
②パターン目のお話。
振り返ったルパン。
「ルパン御用だ!」とパリ市警のガニマール警部がそこに立っていた!
逃げるルパン、追うガニマール。
しかしルパンを見失ったガニマールの足元にはルパンの予告状が。
今宵パリの大富豪のマジソンの財宝を頂戴すると。
そしてマジソンの豪邸で張り込むガニマール。
そこへルパンが飛び込んできて警官隊を打倒し、金庫室へ。
マジソンは金庫室で待っているところにルパンが現れ手刀でばったりと倒れます。
ルパンは金庫を開け金銀財宝を奪い取り、屋敷の中庭で待つ気球で逃げ出します。
マジソン、この財宝は民衆のものになるであろうと。
翌日、パリの市中では空から金銀財宝が降ってきたということでございます。
①②は「ねずみ小僧」がモチーフですかね?
続いて③パターン目の話。
振り返ったルパン。
あなたさまはひょっとして・・・。
そこにはパリの人気女流作家の姿が。
こんなところであなた様にお会いできるとは、この二年あなた様の事を忘れたことはありませんでした。
二人は恋人でした。
住む世界の違う二人の幸せは長続きせず、ルパンは女性の前から姿を消したのであった。
今月今夜のこの月に礼を言おう。その場を立ち去ろうとしたルパンを呼び止めた女性。
二人は女性のアパートへ。
そこで二人は激しく愛し合うのです。
たちまち始まる四十八手の裏表。
~お断り~
ここから、四十八手の技名を次から次へと流ちょうに語られていきます。
技の名前を「外郎売り」みたいに語っていきます。
たぶんここが講談の聞かせどころなのかな?と思うのですが、内容が内容なので自粛させていただきます。
二人は、互いに上になったり下になったり秘儀を出し合いました。
③は「金色夜叉」ですかね?
はぁ~面白かった~。
レコードプレイヤー買って良かった・・・。
