今、私の手元には二枚のレコードがある。

 

一枚は

 

チキュツキナンバーワン LP。

 

もう一枚は、

 

5X 宣伝用見本盤 SP。

 

レコードをご存じない方のために解説します。

 

LPは大きいレコード。

SPは小さいレコード。

 

分かるか!

 

どちらのレコードも私の青春時代の音です。

 

 

 

5Xは、カルメン・マキがOZ→LAFF→5Xと辿ったバンド。

 

1982年リリースの「HUMAN TARGET」は秀逸!

 

わしゃこのレコードを田舎で聴いてひっくり返ったよ。

 

 

ああ青春。

 

 

そして翌年に「CARMEN MAKI'S 5X」をリリース。

 

もうこれも傑作!

 

中でも5曲目のバラード 「このままで」がしびれます。

 

作詞 来生悦子 作曲 ジョージ吾妻(5Xギタリスト)

 

 

このまま私をつかまえていて

久しぶりの この夜に

ひとりじゃ心が 勝手なままに

とりとめなく 流れそう

 

グラス揺れる ウイスキー

いつでも眺めて 過ごしたよ

 

あぶない誘いも かわして来た

人恋しい夜も 夜も

もう少し気楽になれればいいけど

本気すぎて つらいだけさ

 

荒れて飲んだ時もある

気ままなおまえが 憎いから

 

Love is fading 帰さない

雨のせいにするから

Love is fading そばにいてよ

雨は強くなるだけよ

 

*ジョージの切ない叫ぶような音色のギターソロ

 

静かな雨の音がする

吐息と一緒に 聞こえるよ

 

Love is fading fading away

泣かせないで 抱いていてよ

Love is fading fading away

雨は強くなるだけよ

 

 

私はこう解釈しました。

 

好きな人の気持ちが消えていくのを感じて

わがままを言っているんですね。

 

寂しい!

 

この梅雨の時期にピッタリな詩だと思いませんか?

 

 

カルメン・マキは、OZ時代に成功しました。

で、LAFF時代に麻薬に溺れまして活動を中止。

復活をかけて5Xを始動したんです。

 

そんな彼女のセカンドアルバムのバラード。

 

薬物禍の影響で日々がうまくいかない。

そんな彼女の、ある一夜を切り取ったかのような曲です。

 

その曲とFANTASYの2曲が入ったSPがあるんです。

 

 

 

そしてチキュツキナンバーワン。

 

なんども書きました。

 

いい加減聴きたいのですが、レコードプレイヤーが無いんです!

 

さっさと買えばいいのですが、そう簡単ではないんです。

 

 

 

というのも、このチキュツキナンバーワン。

 

レコーディングトリック・レコード なんですね。

 

モノラルモードとステレオモードの切り替えができるプレイヤーじゃないと

 

トリックが楽しめないんです!

 

ええっと説明しますと、

 

モノラルモードで聴くとAという話が聴けて、

 

ステレオモードで聴くとBという話が聴けるんです。

 

両方聴きたいじゃないですか。

 

だからそういう機能が付いたプレイヤーを探しているんです!

 

無いんです!

 

困っているんです!

 

なんとかなりませんか!