昨夜の「SUITS」
オープニングシーンで

「イマジナリーラインを越えるとドラマが起きる」

という、典型的で教科書のようなカット割りをしていたので、黙ってられなくて書きますチュー

◆イマジナリーラインとは
画面上で都合の一致を成立させるために、カメラにて映像表現をする最低限のルールの1つです。見ている人に分かりやすくするためです。

分かりやすく解説しますと、織田裕二と鈴木保奈美が向かい合って会話をしています。このお互いの視線を俯瞰から見て線をひいたのが、イマジナリーラインです。
ラインを越えずに(ラインの向こう側にカメラを置かない)カット割りをした場合、2ショットを撮れば、下手に鈴木保奈美。上手に織田裕二。そして、それぞれのアップが観たいので、イマジナリーラインのこちら側からカメラを構えます。鈴木保奈美の1ショットを上手から撮り、織田裕二の1ショットを下手から撮る。カメラを切り替えても、二人が向かい合っているように見えます。

これがイマジナリーラインのルールです。絶対にこのルールを破ってはいけません。なぜかというと、観客か混乱するからです。

演劇の舞台に置き換えるとさらに分かりやすいかもしれません。

織田裕二は舞台の上手におり、鈴木保奈美は舞台の下手におります。二人が会話をすれば、観客からすれば織田裕二は常に左を向いて話しており、鈴木保奈美は常に右を向いて話している。それが舞台の常識です。

舞台の常識を映像は踏襲しているんですね。その方が、観客は馴染みがあって分かりやすいんです。

舞台では出来ない映像上の演出の醍醐味の1つとして「イマジナリーラインを越えるとドラマが起こる」とい手法があるんですね。ドラマが起こるときはイマジナリーラインを越えても良いのです❗️

画面上、鈴木保奈美は上手を向いており、織田裕二は下手を向いている。視線が一致している。

二人は向かい合って対立した会話をします。すると、織田裕二が立腹し鈴木保奈美に背を向けて上手に歩き出します。それを2ショットで見せます。
次のカットで鈴木保奈美がドラマを起こす台詞を話します。

「夫なの・・・」

織田裕二にとっては寝耳に水のワード。驚いて鈴木保奈美の方を振り返ります。

この時、イマジナリーラインを越えるんです❗️
織田裕二が鈴木保奈美を見ているときはずっと下手(左)を見ていたのに、急に上手(右)を見るんです❗️
カメラがイマジナリーラインの向こう側に設置されてしまっているんです❗️
何でそんなことをするかと言うと、画面上のルールを破ってまった映像を観たか方は「違和感」を感じるんですね。視線が一致していないからです。だから「おやっ」と思ってもらえるんですね。そういう演出なんですね🎵
ルールに乗っ取ってキチンと演出されているので、私の価値観に近いスタッフさんが作られているんだなと安心するのです。

◆台詞きっかけでイマジナリーラインを越える演出かされている有名な映画「インディージョーンズ」

またの機会にチュー


木曽駒ヶ岳  遠くに見えるのは御嶽山