2018/7/20放送
相模原市の津久井やまゆり園で、重度の知的障害者19人が殺害され、27人が重軽傷を負った事件から7月26日で2年になる。「意思疎通できない障害者は不幸しかもたらさない」。植松聖被告が語った動機は社会に大きな衝撃を与えた。
いま、植松被告に直接向き合うことで、事件を乗り越えようとしている人たちが相次いでいる。重度の知的障害のある娘を育ててきた学者や、福祉を志す女子学生など・・・。それぞれが植松被告と、接見や手紙のやりとりをしながら事件と向き合おうとしている。
さらに、事件が福祉の現場に突きつけた重い課題を乗り越えようと、実際に行動を起こし始めた人たちもいる。NHKでは、やまゆり園の入所者や家族を事件直後から取材。“見えにくかった”障害者の意思を丹念にくみ取り、本人が望む日常生活を送れるようにしようと、新たな取り組みを始めている。
“戦後最悪の大量殺傷事件”の教訓をどう受け止め、未来につないでいけばよいのか。被害者や家族、そして事件と向き合った人たちの2年を記録し、きれい事ではない本当の意味での共生とは何か、考えていきたい。 <原文ママ>
我々は、テレビや新聞などを通じて色んなことを知るわけだが<マスコミというフィルターを通して知っている>ということです。
テレビ業界の端っこで仕事をしている手前、テレビを全否定出来ない自分をふがいないと思っています。そんな私ですが、昨夜の番組を観て思うことがあったので記します。
番組の主旨は前述の通り。【“戦後最悪の大量殺傷事件”の教訓をどう受け止め、未来につないでいけばよいのか。被害者や家族、そして事件と向き合った人たちの2年を記録し、きれい事ではない本当の意味での共生とは何か、考えていきたい。】です。
番組の狙いは的中し、私は考えさせれました。
まず考えたのが、知的障害者(*NHKでは知的障害者と表記していますのでそれに倣っています)とは何なのかである。私の知り合いに障害者がいないので「当事者」ではない者が書くのはどうしたものかと思うが,前置きさせていただく。
番組では、元全共闘の大学教授が障害をもつ娘さんと暮らしている様子が写ります。奥様が食事を口に運んだりして大変手がかかっているような印象を受けます。そして、植松聖被告と接見して意見を交わしている様子も伝えています。
植松聖被告の主張は、「重複障害者が生きていくのは不幸だ。不幸を減らすためにやった」と、自らを肯定する。
大学教授の主張は、「障害者と暮らすのは不幸ではない」というものだ。
真っ向から対立している。対立している二人は障害者と接しており当然のごとく「当事者」である。そんな当事者の言い分は説得力があり、部外者の、ただの一視聴者が思うのは、
【どちらの言い分も合っている】です。
植松聖被告は障害者施設で職員として働き、大学教授は自身の娘の障害者を育てている。彼らは何が違うのだろうか。
やはり、私には本質の「知的障害者」の事が身近に考えられないので分からないのである。今回の事件の被害者の親族の方々も、部外者に何を言って貰ってもどうにもならないと思っていることでしょう。詳しい方はいないか調べてみたらこんな方がいた。
知り合いでもないし、ブログの宣伝でも何でもない。彼は障害者の家族の当事者ではないから、家族の気持ちが分からないと綴っている。正直な気持ちを書かれているので共感できる。また、そのブログにコメントを書き込まれていた方のブログも見てみた。
死産を経験された母親のことを「天使ママ」というのを初めて知りました。また、Skywalkerさんも「天使パパ」である。二人は当事者なので意気投合されていることでしょう。ただ、天使ママの記録の筆者が、健康診断をせずに妊活されたことは愚かとしか思えなくて彼女のブログは共感できませんでした。それは、私が体験しているからです。私も子供を作ろうと思った時にキチンと検査にいきましたから。していないから天使ママになっちゃったのですから仕方がないじゃないですか。
彼女のブログは”赤ちゃんは必ずまた来てくれる」事を伝えたい”と書いていますが、まず検査が大事だよと伝えて欲しい。
このように、当事者で経験者同志なら共感が得やすいのは当然のことですよね。
番組では、自動車部品工場を退職して、障害者施設へ転職した方が紹介されました。その下りをみてふと思いました。給料はどうなんだろうって。
どうしても切り離して考えられないのが「お金」の問題です。番組では「お金」について一切触れられておりません。今回の番組を観て調べたところ、障害者ビジネスというものが横行しており、ガンガン正当に稼いでいる業者が沢山いるという事あるようです。
これは、障害者がいるから儲かるという話ですね。障害者はいなきゃ困るんですね。また、障害者に与えられる「障害者優遇措置」というのがあります。障碍者手帳というものを取得できた場合は以下の優遇措置が受けられます。 *自治体や障害の程度によって差異があります
・医療費一割負担 ・リフォーム費用の助成 ・所得税、住民税、自動車税の軽減 ・公共料金の割引サービス ・障害者雇用での転職、就活
障害者の周りには「お金」が纏わりつくのです。植松聖被告も障害者施設から給料をもらっていましたし、自動車部品の工場を退社した方もこれから障害者施設から給料をもらうことになります。
うがった見かたをすると、自動車部品工場の職ははっきり言って斜陽産業ですから、障害者施設の方が将来性はあると思います。
障害を持つ娘を育てている前述の大学教授。番組上一緒に暮らしているように受けとれるがどうなんだろうか。障害者と暮らすことは不幸ではないと言われているのだから一緒に暮らしているんだろうな。障害者の親というのは、障害をもつ子供をどうとらえているのだろうか。障害者を育てている人がテレビに出てくると全員が笑顔である。そして障害者と楽し気に接している。様々な事情もあるだろうが、そんなに楽しげなら施設に預けない方が良いのではないだろうか。
小児科医Skywalkerさんのブログの一節です
>>障がいをもつ子供とその親は仲良く笑顔でふるまってなければならない、というのが「常識」とされてしまってますよね。
常識からすれば、そのような「影」は間違っているし持ってはならない感情である、と。
もっと言えば、そのような「影」は間違いであるから、表には出さず押し殺すべし、と。
「常識」がそう強要してるかもしれない。
でもって、その「常識」を作り上げているのが、障がいをもつ子供なんて持たない、当事者の気持ちなんて知りもしない「良識人」とされる人たちだったりするんです。
だからより苦しむ…
引用おわり
NHKの番組の切り取り方に問題があるのかもしれませんね。障害者に関わる人たちは皆笑顔でイイ人、ポジティブな人たちばかりで、安月給で働いているかのような表現。こりゃもうちょっと障害者に対する対応も考えないとイケないんじゃないかと思うのです。
最後に、こんな本が目に止まりましたので購入しました。
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刑務所しか居場所がない人たち : 学校では教えてくれない、障害と犯罪の話
1,620円
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まだ、途中ですが序章から惹きつけられます。
私としては、部外者ではありながらも障害者とその周りの環境がどのような世界なのか少し考えをめぐらす事はできました。こうして、番組の主旨「きれい事ではない本当の意味での共生とは何か、考えていきたい」に、フィルター経由ですがまんまとハマった感じです。これまで、身近でなかった障害者への関心が高まりました。
やっぱり究極は「当事者の説得力」ですね
珍しく長文になりました、乱筆乱文をお許しください。
