周富徳氏が亡くなられました。

とある番組でご一緒させていただきました。

周氏が赤坂離宮の総料理長の時代でした。

「究極」というフレーズが流行ってました。

番組は、周料理長を紹介しお店を紹介しお料理を紹介するというシンプルな番組でした。

収録が終わり、周料理長が自ら鍋を振り我々スタッフに究極のチャーハンをご馳走してくれました。

あの鉄人が、場末の現場野郎で月給15万とかペーペーのテレビマンの底辺の底辺のやつらに自ら鍋を振ってくれてご馳走してくれたのです。

その究極のチャーハンは本当に美味しかったです。

しゃけとレタスのチャーハン。

シンプルな食材の組み合わせで本当に美味しかった。

こんなに美味しいチャーハンがあるんだと驚きました。

周料理長のお人柄と料理哲学が集約されたチャーハン。

もう一度食べたかったけど、もうかないません。



ありがとうございました。

合掌














佐野実氏が亡くなられました。

何度もお会いした方でしたので訃報を聞いたときは驚きました。

素人がラーメン修行する番組に参加してました。

大人気番組でした。

有名男性グループのスケジュール調整のせいでとんでもないスケジュールで番組制作をしていた記憶が忘れられません。

私が佐野氏のラーメンで驚いたのは麺でした。

セモリナ粉(スパゲッティの材料)を混ぜて作った麺が究極に美味しかったのを記憶しています。

なんちゃら和い麺・・・とかいう名前だったかな。

藤沢のお店も何度も取材に行きましたし、横浜のらーめん博物館にも行きました。

いつも、佐野氏は強面の頑固おやじキャラを演じてくれてました。

本当は、ユーモアあふれる面白おじさんでしたから(笑)

番組でああいうキャラをつけられちゃったんでご本人も乗ってしまってああいうことになっちゃったんですね。

まぁ、テレビ観てて笑えたのでいいんじゃないでしょうか。

佐野氏がおっしゃってた事が記憶に残ってます。



「ラーメンを一杯1000円で売りたい」



当時、ラーメンは適当なジャンクフードだったんですよね。

真剣にラーメンを作ったらそうなるんだということを分かりやすくおっしゃってくれたのですね。

佐野氏の想いをかなえるには、ご自身がメジャーになって「ラーメンは一杯1000円の価値がある食べものだ!」という旗を振ることになったのでしょう。

テレビに出るとなれば強烈な個性が必要です。

それでああいう強面・頑固おやじキャラになっちゃったんだと思います。



藤沢のお店で収録中の一コマ

佐野氏が素人の修行者に檄を飛ばすシーンで、肝心なところで噛んでしまった。

笑って「ごめんごめんなんだっけ?」と頭を下げていたのを強烈に覚えています。

過剰な演出・ドキュメンタリーかと見間違うような演出が問題視された番組ですが、現場ではみなさん真剣に取り組んでました。

ラーメン業界を盛り上げることに成功した佐野実氏。お疲れ様でした。

私はすっかりラーメン好きです。それもこれも佐野さんのお陰です。ありがとうございました。

もう一度あなたのラーメンが食べたかった。

合掌