【短歌】どれもがただの出来事に過ぎない | 青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

青山祐己 〜音とお酒と時々短歌(まぁ、ほぼ雑記)

ピアノ弾いたり作詞作曲したり歌ったりしたり。
短歌作ったり詠んだり読んだり。
日本酒バイヤー兼アドバイザーとしてお酒を売ったり飲んだりオススメしたり飲んだり飲んだり。
そんな感じにフリーな人の雑記です。

窓越しにあの子が見えてフラフープ五回転分だけ春が来る


ヒョウ柄で構成された兄ちゃんが「大丈夫?」って押す車椅子


エンディング手前で消えていくやる気 世界を救うのは難しい 


騙されるプロでありたい鳩を出す練習ばかりしている君の


糸口の入り口に立つ 私たちきっと事件に恵まれている


炊きたてのごはんの上に山盛りのイクラ360g
(これは【1800カラットのダイヤと同じくらい美しい】というお題に投稿した歌です)


飛び込めば水たまりから空、光、木、ビル、私が解き放たれる



青空が愚かなまでに青空をするから俺も泣いてたまるか

 
空き地にもなれないままの廃屋にどこからやって来たのタンポポ


あの夏のスコアボードの2と×を消した右手で履歴書を書く


サボテンになります私 あの人の居ないところで花咲かせます


悪ガキが存在感を増してゆき一人舞台の授業参観


我先と駆け出してゆく子らのいてみんな春一番になりたい


音もなく吹いてくれるな春一番あまりに寂し過ぎるじゃないか


駅前の古本市に立ち止まり春一番の観察をする


ゆっくりと梅雨入りが近付いてくるサランラップが剥がれない夜


長靴を履いてきたのね暫くは雨は降らないみたいだけれど


デタラメなリズムを刻む母さんにテンポよく割られるピーナッツ


アルコール度数に満たないやる気 今、君に会ったら別れを告げる


二分休符と四分休符は似ているし良いよ、その辺りは適当で


立ち止まるのが難しい東京の人に等しくある交差点


束の間の躊躇いでした 告白は過ぎればただの出来事でした



ガーッと載せてみました(^^)
中々納得のいく短歌が出来ません…
(ピーナッツのが一番好き)