雲だけが空の全てをかくまっているかのような通り雨の日
真夜中の動物園の不可思議を探ってみたいと思いませんか
重要な点がどこだか解らないまま取り敢えず赤ペンを引く
地下鉄をゴウゴウと吹き抜けていくそれは決して強くない風
ありふれた言葉の端々に見える心配性のあなたに私
書きかけの手紙を幾つ引き出しに眠らせたまま過ごす週末
君のそのネックレスって付ける人を選ぶよねっていう褒め言葉
リフォームをしているらしいお隣の顔を一度も見たことがない
神社には台風が来て偉そうな賽銭箱を荒らそうとする
白無垢に笑顔は似合うあなたにはそうでなくても笑顔が似合う