真夏の高すぎる空に
思いを焦がしていたんだ
少年は泣いた
真夏の道はユラユラしていて
上手く歩けない、と
誰だって
必死に
息を
しているのに
認め合えない価値を
知る由のない明日を
関わらずに済むのなら
それも一つの幸せと…
入道雲が真夏の空を押し上げる
やがて雨粒を落とし
遠くで雷が鳴いた
高すぎる空に
次は
誰の
鳴き声が響くの?
認め合えない価値を
許し合うことの意味は
知る由のない明日に
揺るがない道を作るため
翼を広げ
我先にと飛び
泣いて全て終わるなら
それも一つの人生と…
2009年8月。
ライブを始めた年の夏に作った歌詞です。
これは曲と歌詞と並行して作った覚えがあります。曲を作り始めて最初の問題作だと思っています。
僕は蝉が苦手です。
「関わらずに済むのなら」どんなに良いかと毎年考えています。
しかし蝉も必死に生きているのです。
解ってはいるのだけれど。
それぞれ違う価値観の中で
それでも同じ場面を生きていく。
価値観とは。
この歌詞が出来た背景はもっと深い深いところにあるのです。いろんな思いが渦巻いて、僕はそれを曲にすることで昇華しました。
とかく重たい曲で、出来た当時は歌う度に暗くなってしまう自分がいて、正直レギュラーには入れられてない曲なのですが、アクセントの一つになり得る曲だよなぁとも思っています。何より僕は好きなんですけどね。あまり人気ないような気がするのね(笑)
だからね、あんまりやらない(笑)