雑感11(葉月)雨は急いで東へと向かう一瞬の出来事に傘をさす暇もなく濡れることを選んだ八月最初の夜光虫急ブレーキタイヤとアスファルトの悲鳴真っ白で何も見えなかった夜が白々しく終わりを告げるむせるような匂い埃は宙に舞い上がり光は時を潤して始まるのだ夏の第一楽章