寒いけれど冬はそう嫌いでもない。
シンと静まり返った冬の夜なんか
結構素敵だ。
夜更け前の
乳白色の空も
帰っていく夕陽も
中々素敵だ。
暖房の音だけがリビングに響いて
より静けさが身に染みる。
動き出さなきゃいけないのに
そんな静かな冬から
抜け出さなきゃいけないのに
何かを期待してるんだ
待っていれば春は香ってくるけど
それだけだ。
何がしたいのだろう?
「何にも知らない」って
初心者を引きずって
何がしたいのだろう?
進まなきゃいけない。
冷えた指に白い息当てながら
少しでも暖かい方へ
そう決めたでしょ?
もう何年も前に。
何にも知らない?
そんなの嘘だよ。
冷えた指、温めていく。