展覧会が終了致しました。忙しい時間を割いて見に来てくれた方、はるばる遠方から駆けつけて来てくれた方々、本当にありがとうございました。感謝感謝!週末の休日は、疲れ→ふぬけ→風邪→頭痛とあい重なって、二日間昏睡状態でした。

お寺と植物園、2箇所での搬入は、予測どおりバタバタで、前日に連絡し時間指定したのにもかかわらず、当日植物園の展示室担当者はいないし、押してる時間の中で、お寺の住職、奥さん、坊主2人に重要文化財にピン打ちする姿を背後で見守られながらの搬入は、ほんとに冷や汗もんでした。でも、やって本当に良かった。作品に関しては、賛否両論の意見をいただき、自分の中で沢山次に向けての課題ができた。作品の完成度もそうだけど、最終的な展示方法は、もっと煮詰めなくてはならなかった。制作時の集中力や心のモチベーションの波が激しかったし・・・。などと、反省点はいくらでもあるのだけれど、9日間、清らかなお寺と爽やかな植物園を、自分の作品を客観的に見つめつつ朝から満喫できた事は、最高の贅沢だったと思う。初めてのオープニングパーティーは、ささやかながらだけど、沢山集まっていただいて、夜空にぽっかり浮かぶ月を見ながら、幻の様な時間が過ぎた。県外から来てくださった方が多かったので、お寺の住職が普段一般公開していない、奥の書院を見せてくれたりなどのサービスもあったし、とても楽しめた。展示会場が、県内で代表する観光地でもあった為、連日実に沢山の人が訪れていたし、お遍路さんや県外客、海外客が多く、今回私がいちばん恐れていた、地元ならではの同窓会的な展覧会にならなかったことが幸いである。沢山の人が作品にふれてくださった中で、今回の展覧会では、色に関しての意見が多かった。あと、植物園やお寺の場所の効果もあって、染めムラや模様が、植物だったり、般若信教のお経の文字に見える、などといった意見もいただいた。

実家で生活するようになって半年を超えたが、地元の芸術水準の低さは、以前から充分に感じていた。県立美術館は、海外のいい作家の展覧会を企画しても、高校生まで入場料を無料にしても、県民はほぼ見に来ない状態だと嘆いていたし、県や市が運営する芸術文化施設は毎年ほぼ赤字に終わっている。そうじゃない人も沢山いるんだけれど、企画担当者や館長などの、大事なポジションに位置する人の、教養のなさには、正直がっかりする面が多い。私が展覧会を行った植物園でさえも、その兆しを感じる。2年後には民営化だ。そして、過疎化が進み、若い人間が全くいないと思い込んでいる大人達と、私達の年齢層から40代層の人との考え方に、大きなズレを日々感じた。あ~、定年退職前の50代よ、せめてもっと輝かしいまなざしでいてくれないものか・・・。さて、愚痴は少しだけにしておいて、今回は展覧会が始まる前にやっておかなければならない沢山の雑用、後援を依頼する為に新聞社やテレビ局を一軒一軒渡り歩いて頭を下げて回ったこと、DMをないがしろにしなかったこと、こんなことまで?って思う、コツコツとこなさなければならないことを、一人で誰にも弱音を吐かず出来た事は、明らかに自分の中で少しずつだけれど、プラスに繋がっているんだと思う。まだまだだけどね。そんな感じで展覧会の幕は閉じたのだが、地元での噂は、本当に早く回る。恐るべし。良くも悪くも真実も嘘もまあすぐ回る。映画「UDON」の中で、トータス松本が最後に言った台詞、「地元をなめたらあかん、口コミの早さは、インターネットよりも早いで~」が、今回私の頭の中を何回もよぎったのであった。