秋の空は、四季の中のどの空よりも、気に入っている。

妙に澄んでいて、高い。

この迷いがない空気感と爽快感が、私をよい方向に軌道修正してくれているように思う。

季節の変わり目だからかな。

夕暮れ時も、美しい。


ぽつぽつと、人と会って話をする機会が多い今日この頃。

私も、以前よりは落ち着いて、今自分が感じていること、思っていることを、素直に人に話ができるようになってきた。

少しずつだけど、自分の無力さにも気が付いて、希望を持ちすぎるのでもなく、日々のちょっとした喜びや、出来事に、心動かされて行く事が、今の私にとって大事なことなんだと思う。


地元が同じ後輩が、今現在の目標をちゃんと持っていて、私に宣言してくれて、達成しようと頑張っている。

高校時代からの友人が、来週出産を迎える。その不安な気持ちを打ち明けてくれたんだけど、私にはその友人が、どんどん強くなっていってる感じがして、うらやましくてしかたなかった。


先日、ある先輩の展覧会を見に行った。

私から見たら、昔からその先輩はストイックの塊みたいな人だけれど、先輩も作品も、強さと儚さが入り交じっていて、目指すところがはっきりしていて、かっこよかった。そして、孤独だ。

先輩と同じ分野の、一緒に行った友人は、1歳になる子供を抱いて、そろそろ制作復帰する、と笑顔で宣言した。


今まで私は、生暖かい方に逃げて、こういう大事なところを曖昧にしてきたから、こういう話も結構そらしてきたから、もう絶対にそうじゃないようにいたいと思う。


3月に、働いていた大学を辞める時、ある人が私に、「生きるビジョンをしっかり持て」と言った。自分がどういう人になりたいかと、しっかりイメージしていれば、どんな仕事をしても、回り道と思っても、近づく事はできるから、と。すごく漠然とした意見だな、と思ったけれど、プレゼン力が足りないとか、企業で働いて社会勉強してなんぼ、とか、現実的で目先の事しか言わない人達に打ちのめされて負い目を感じていた分、20代後半を進む私には、しっくりくる言葉だった。


でもね、それって、自分で全部考えて生きて行かねばなんないから、なかなか厳しい。当たり前の事なんだけど。

以前大学で働いている時に、悩みを打ち明けてくる学生に、「そんなん自分で考えて行動しなよ」って言ったら、なんて冷たい人、何も言ってくれへん、ってことになった。私は人にアドバイスできるほど、いい人生は歩んでいるとは思わないけれど、自信がないから言えないっていうのもあった。でも、言わなきゃ何もできないんだろうか。むしろ、はなから何か言ってくれる、と期待してる方がおかしい。考えや行動を、自ら起こすのは、それだけ責任がついてまわるってこと。


さあ、やらなければ。

だんだん秋は深まっていくよ。