海金剛スーパーレイン | FLY HIGH

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登ることは生きること。後悔をしない毎日を。

3度目の正直で天気にやっと恵まれ、

こーへいさんと。

私は2年前のリベンジ!

(2年前はオールフォローで大テラスにて時間切れ敗退)

 

 

道の駅松崎で前泊し、雲見オートキャンプ場へ。

偶然にも同じ会の知り合いパーティーもこの日スーパーレインへ。

世の中狭いww

 

風が気がかりだけれど、天気は快晴なので、とりあえず取りつきへ向かうと

行けそうなので、準備。

記憶の中ではこのアプローチはこんなに遠くなかったのになぁ。疲れたw

 

1P目(凹角5.7~スラブ5.8~樹林帯入口) リード

 

朝一なので簡単なピッチだけれど慎重に。

思ったよりも長くて、しかもトラバース前にナッツをきめたら、

ロープのスタックが酷くて・・しかもビレーヤーから一番遠くて見えないここで・・

トラバース自体は怖くないけど、

ロープに引っ張られてバランスを崩しそうなのが怖かった・・

トラバース途中のカチはいつかはがれそうだね。

 

このピッチが終わり、こーへいさんにプロテクションセットがタイト+

手の厚みが私と違うので回収できなくなる可能性があると指摘を受け、

なるほどなるほど!と。そういうことも考えなきゃいけなかったんだな、と。

 

あと、コールが波の音でかき消されて全く聞こえないので、

ロープの引きでやりとりをすることを改めて確認した。

 

樹林帯を歩いて次のピッチへ。

 

 

2P目(5.7のクラック~右上気味のフィンガーサイズクラックから小ハング10a) こーへいさんリード

 

出だしも少し悪い。左よりに上がって、すぐにフィンガーの右上がりのクラックへ。

全体を通してこのピッチが私には一番難しく感じたかな。

フィンガージャムがうまくなったらこのグレードらしく感じるのかな。

 

 

3P目(右上するハンドからシンハンドサイズのクラック10a~5.8OW) リード

 

見上げた時に、あれ、こんなにこのピッチ寝ていたっけ?と感じた。

そういうときは結構いけたりするんだけど、

それでもちょっと悪かった。

でも、なんか、頑張れて、耐えれて、OWの入口へ。

OWはもう、落ちたくない一心で、無我夢中で登ったwww

 

 

4P目(少し傾斜のあるハンド~フィンガーのハング10a~大テラス) こーへいさんリード

 

ここがスーパーレインのハイライトでしょ!!

と絶対思う、岩しか視界に入らなくなる、ちょー素敵なクラックピッチ。

いや、もう最高です!!いつかここもリードしたいな!

 

 

5P目(極まりの悪いハンド~立ったOW5.9~最終ピッチ基部) こーへいさんリード

 

ついにきた!

ここまでツルベだったけれど、5.9OWは続けてリードしてもらった。

ちょっと登りにくいけど、OW登りではない下部から、

右に向かって登っていくのだけど、ちょっとした露出感もあるし。

なんか岩がはがれんじゃないの?って形状だし、そしてこれがなかなかパワーがいる。

普通に落ちそうだった(笑)

 

 

6P目(登りにくいハンド~クラックのあまりないスラブ~終了点) リード

 

OW部分はスルーしちゃったみたい。

登りにくいハンドから少しの乗越しがモジモジしてしまった。

その上がクラックがなくて、簡単そうには見えるけど、ランナウトする自信もなく、

オロオロするといういつもの悪い癖を出してしまった・・

残置ハーケンが一個だけあって、残念だけど、安全には変えられない(気持ちの上の)ので

そこにランナーをとって、その上に一か所なんとかカムをきめて、終了点。

 

終わった。。

と、横を見たら

海越しに雪の富士山が見えた。

 

うぁーー

 

なんて贈り物。

 

 

こーへいさんも終了点に上がってきて、

二人とも全ピッチノーテンにて終了!!最高です!

(私は全ピッチノーテンにしたいと途中から思い始めて若干緊張していたw)

 

 

風が強いので、早々に懸垂開始。

気温は高いので、風で多少寒くても、個人的には登りやすかったかな。

こーへいさんは寒そうだった・・

 

登ったルートを下降中にまた眺めたり、

 
 
あの時と変わらない海、このロケーションは何度も来たいほど最高

 

懸垂はこーへいさんがロープを肩にかけて降りてくれて、

スムーズに取りつきに帰れた。大感謝。

 

久しぶりのマルチピッチで

しかもクラック10aピッチが3回でてくるやつだから、

持久力にも不安があったけれど、なんとかなってよかった。

オートキャンプ場までのアプローチで最後のとどめをくらい、

この日は家に着いたらなにもできずにバタりと布団へ。

 

 

 

2年前に、憧れていたスーパーレインに連れて行ってもらったとき、

こんなルートが登れるなら、クラックのリードができるようになりたいと思った。

 

それから、いつものように遅い歩みで、でも、少しずつ進んで・・

クラックのリードが易しいやつでもできるようになって、

この冬は10台のクラックを何本か完登することもできた。

そんな日は来ないと思ってたのに。

 

スーパーレインという同じ目標があって、

こーへいさんとは4回(スーパーレイン自体が2回延期になった)

いろんな岩場に行ったけれど,

それが私のトラッドの経験値を増やしてくれた。

今回のクライミングはそれらがなかったらテンションしていたかもしれないw

 

誰かに連れてきてもらうのではなくて、

一緒に登れたことが本当にうれしかった。

初見ではないにしても、10aのクラックピッチをマルチでリードしたのは初めてだったし。

このグレードのクラックのマルチピッチを落ちずに登れたのももしかして初めてw

 

この冬のクライミングは、とても実りがあったな!!

 
 

 

 

☆2017年4月18~19日

雲見オートキャンプ場625~スーパーレイン取りつき730/800~

2P目スタート915~3P目スタート955~4P目スタート1050~5P目スタート1155~

終了点1300/15~取りつき1445/55~雲見オートキャンプ場1545

 
覚書
シングルロープ60m1本(途中60mロープでギリギリの懸垂下降部分あり)
ダブルロープ60m1本(背負って登り懸垂に使う予定が、今回は強風のため使用せず)
ギアはキャメロット♯2~4は1セットでいけそう、
#1以下は2セット欲しい、ナッツもそこそこ使える。

2年前よりもアンカーが整備されていて、基本的にカムでの支点構築はなかった。