先日から治療中の方の症状ですが

左側足の甲から拇指先にかけて痺れ(シビレ)があるそうです。

その話を聞いた時、

あっ そうそう それは前脛骨筋のTP(トリガーポイント)じゃないか!と。

ほぼ一日立ち仕事ですし、足への負担は相当なものです。

特に支持足の左側は常に体重がかかっています。

 

一般に足の先の痺れと言うと椎間板ヘルニアなどの腰椎疾患を連想しますが、意外と下肢の筋肉にできたトリガーポイントからの連関痛であることも多いのです。

 

実際にこの方の前スネを触るとかなりコリコリした状態でした。

前脛骨筋のコリコリしたエリアに数ヶ所、鍼をすると、ズーンとした響きが足の拇指まで伝わりました。

 

トリガーポイントの書籍では、一点だけが示されていますが、ほとんど場合、一点だけで効くことは希です。

トリガーポイントというよりトリガーエリアと言ったほうがいいのかもしれません。

それと深さも重要な点です。

うまく、トリガーとなっている筋繊維を貫通さす必要があります。

 

この患者さんですが、治療翌日には痺れはかなり和らいでいましたが、2日ほど経つと戻っていました。

慢性的に症状のケースでは、繰り返し治療する必要があります。

なぜなら、頭の中で 痛みの学習ができているためです。

そこが急性症状と慢性症状の違いです。

 

 

 

 

鍼灸には標準的な治療があると思っていらっしゃる方は多いと思われますが、実のところ鍼灸院によって様々な治療があるのが実態です。

つまり、悲しいかなスタンダードはないのです。

解剖生理学的治療・中医学的治療・経絡治療・トリガーポイント療・・・・・・などなど。さらに、同じ考えで鍼灸治療している先生であっても、先生により経穴(ツボ)の取り方、経穴の配穴(どの経穴とどの経穴を使うか)、鍼の刺入方法(どの方向からどれぐらい刺入するのか)、刺入してすぐ抜くのか、それとも置き鍼するのか、置き鍼するならそのままなのか、通電するのか、灸頭鍼をするのか、・・・・・・・そのバリエーションはつきません。

それを鍼灸師は、これまでの経験から、この場合にはこれがベストと思われるものをチョイスし組み合わせるのです。

場合によっては施術者から見て思うような反応・変化が得られない場合、また違うチョイスをします。

ですから、一度や二度鍼灸を受けられて鍼灸は効かなかったというのもナンセンスです。

Aと言う先生の治療では効果がなかった場合でも、Bと言う先生の治療で良くなる場合往々にしてあると言うわけです。

痛みや不快な症状で悩まれている方は、諦めずに鍼灸の先生を捜してみてください。

急性の筋筋膜性腰痛を繰り返している方は、胸腰筋膜が肥大し厚くなっている傾向があります。
 
胸腰筋膜は、胸から腰椎周囲さらに仙腸関節にまで拡がり、腰部の筋肉が効率よく作用するために働いています。
 
胸腰筋膜は、魚肉ソーセージの周りのフィルムと思ってください。
 
あるいは、皆さんが腰痛の時している腰痛ベルトと思っていただいても結構です。
 
筋肉を包みこんで支持し、また適度な圧を加えて、筋肉が効率よく動くように働いています。
 
この胸腰筋膜は、何度も傷めると厚くなり、表面が滑らかではなくなります。
 
見ると、何となく浮腫んでいるような「ボテッとした感じ」です。
 

このような肥大し厚くなっている場合、日ごろから腰が重たいとか、何となく違和感があります。
 
そして疲労が重なってくると痛みが強くなってきます。
 
胸腰筋膜の肥厚には鍼施術とグラストンテクニック(筋膜リリース)を併用することで速やかに改善していきます。
 
レントゲン・MRIの画像上異常がないのに腰痛に悩んでいる方は、一度施術されることをお勧めします。