今週のアホみたいな映画☆
[FREE FIRE]
私は猛烈に怒っている。
洋画アクションという括りで、現にケースにはそう書かれたシールが貼ってある。
だが、実際はクライムサスペンスらしい。
そんな事より、この映画はアホだと思った。
武器商人の連中と、それを買う連中が、きったねぇ倉庫のような所で取引を始めるのだが、
私はそもそも武器だ麻薬密売だのというのに、1ミリも興味がなく、なのに何故借りたかというと、
「誰が味方かわかんねーよ」
こんなような台詞がパッケージの裏に書かれていたので、たまには借りてみようと手に取った次第である。
詳しくは書かないけれど、下らない事を言い合っているうち、何やらいきなり勃発し、
武器である銃の取り引きの為、いくらでも銃と弾があるという状況の中、
何百だか数えられない程の銃の発射音が鳴り響き、全員が撃ち合い負傷し、グダグダに下らない事を言い合いながら、転がったり隠れたり走ったりし、
いつまで経っても決着が付かない、訳解らん事態が延々と続く。
登場人物は10人くらいだったかしら。
撃たれまくってもしなないし、もう言ってる事が無茶苦茶で。
洋画によくあるパターンの台詞が面白過ぎた。
例えば、危機的状況の中で凄く前向きな事を言ったりする。
この映画の台詞ではないけれど
「無事に着いたらたんまり積んであるワインを振る舞うぜ」
「おぉう、こっちは熱々のステーキを焼いて待ってるぜぃ」
的な会話である。
これはコメディだろうよ~。
途中からオッサンが段ボールで服を作り出した時、私は堪えに堪えていたが、笑い出してしまった。
敵が味方の介抱をしたりもする。
私はこのようにバカバカしい会話を聞くのは、実は大好きだったりする。
しかし、あらすじや感想を書いているサイト等を見てみたが、大概不評のようである。
飽きるとかつまらないとか…。
そりゃそうだ、きったねぇ倉庫で延々パンパンやっている為、背景が他にない。
グダグダ喋るばかり。
私は面白かった。
どれだけの予算か知らないが、こんな安いセットのみで、ここまで出来る事に感激した。
だが、これをアクションとシールを貼るなよ。
コメディという前提がないので(コメディではないと言い切られたらぐうの音も出ないけれど)、
どういう心持ちで観ていい映画なのか、物凄く戸惑ったではないか。
なので、怒っているのである。
私は笑いまくったが、確かに血しぶきブッ飛びまくりなので、具合の悪い方や血を見るのが駄目な方は、観ない方がよいかもしれない。
※実際の血は、話を聞くのも見るのも苦手です。クラクラして気絶しそうになります。