バスに乗ると
可愛いおばあちゃんがいた。
年齢は関係なく、
眼がキラキラとしている人に、
私は弱いみたいだ。
そういう人は遠くから見てもすぐに眼に飛び込んでくる。
生命力の強い人だ。
おばあちゃんは、私の視線に気づいていたのか
隣の席に移動してきて、
「ここの眺めが一番いいのよねー!」
と、話しはじめたので
嬉しい気持ちで話を聞いていたら、どうやら
鰻屋さんの娘として生まれたそうだ。
いまでは息子さんがこの近くで店をやっているという。
バスの窓から外を指差し、
「あそこ!あそこのお店なの!」
と言うので、
へぇー、バスの通り道かぁー
と思いつつアイスクリーム屋の隣の
のれんを見てお店の名前をメモしておいた。
今度行ってみよう。
きっと美味しいんだろうな。
そのおばあちゃんは、名前を正子という。
ぎゅう、ぎゅう、と、
隣に座っているわたしにくっつきながら
というか、寄っ掛かりながら嬉しそうに話す。
じつはわたしはそうやって距離を縮めてきてくれる人の感じがとても好きで、
この感じにすごーく安心するのだ。
この話し方、アリサちゃんに似ている。
(アリサちゃんとは、私の大好きな、大好きな、
こんな人が奥さんだったらな!なんて思うような人だ。)
本や雑誌を作る仕事をしている。
編集をする人。
一緒にご飯を食べると、話が止まらなくて、気づいたら7時間くらい経ってたりする。
あ!話が脱線した!
マサコは、じぶんの定期券を見せて、
「シルバーパス!都内バス毎日乗り放題!」と自慢してくるので
顔がほころんでしまった。
「わたし80歳よ。」
マサコはニヤリと言う。
(すげぇ、、、若過ぎる!)
夕方のテレビのように、
この肌で○○歳!
って言われてちょっと照れくさそうに笑う人、
それに驚く出演者と観客のどよめき。
そーゆーのを思い出してしまった。
また、どこかで会うんだろうな、マサコ。
住んでる街が同じみたいだ。
マサコは、幼少期に育った家を、
”今日もちゃんと残ってるかな~”、と
遠くの街まで
ただ、見物するために出掛けて行くそうだ。
テレビを観て家でじっとしているより、ずっといいんだって。
ほんとだね。
きょうはレコーディングだったので、
エネルギーをいっぱい使って、
すぐにお腹が空いた。
スタジオを出て、
マサキくんと向かったヤキトリ屋さんのお肉が
もう殆ど全部無くなってしまって、
「いま、お肉屋さんに、お肉余ってないか聞いてる所なんですよ~!」と言われてびっくりする。
焼き鳥屋さんが、お肉余ってませんかー!!!
って慌てて色んなお店を聞いて回ってるのを想像したら、笑えてきた。
結局
ヤキトリ食うぞー!と
タグチくん(マサキくんの友)も加わって
意気込んでいたものの、
1人一本ずつしか食べれず、
餃子屋さんへ移動、大量の餃子を頂いて、
満腹。
ゲームを作ったり、デザインをしたり、CGでキャラクターを操ったり、そんな話はなかなか聞けないので、「すごいなぁ、貴重だ!うわぁ!」などと興奮しながら、
「龍が如く」の話をしていたのでした。
(龍が如くとはSEGAのゲームだ。)
本日も、
いいレコーディングが出来ました。
(かっこいい仕上がりになりそうだ。)
あーーー、振り返って思うのは
”マサコ超可愛かったーー。”
笑